【上智大学の対策】小論文の書き方・考え方⑧
(1)上智小論文に対策あり私の受け持った生徒には上智大学文学部と法学部の合格実績がある。小論文の出題形式や参考文を見ると文学部と法学部では異なっている。しかし、上智大学特有の傾向と対策がにあるように思う。今回はそれを書いてみたい。(2)社会は厳罰化に傾いている法学部を例にとる。たとえば、「侮辱罪に懲役刑を科せるようにすることを盛りこんだ政府提出の刑法改正案の是非」(獨協大学法学部子女弟妹入試2023年)や「駅構内のエスカレーターでの歩行を禁止し、違反者に科料を課すように法律で定めることの是非」(新潟大学法学部2020年後期)など、法学部では厳罰化の問題を問うことが少なからずある。現に、新型コロナウイルス感染拡大期に「新型インフルエンザ等対策措置法」でも緊急事態宣言や蔓延防止特別措置の発出時、知事の命令に従わないときには過料を科すように法制化されていて、物議をかもした。ほかにも、道路交通法で「あおり運転」に対する罰則強化や少年法を改正して、逆送年齢を引き下げるなど、時代の流れは厳罰化に向かっている。このような、なんでも罰で解決しようという発想には、正直疑問を抱いてきた。しかし、官僚、政治家や法律家の考え方はこのような「わかりやすく」「国民受けする」方向に傾く。背景には、安全・安心に神経質になり、一部の逸脱した者の特異な事件に対して過剰に反応する国民意識がある。ぶたれたら、もっと強くぶち返す。1度ぶたれたら、2度ぶつ。これは子どもの発想だが、このような罰則強化の流れはこうした態度に通じている。罰をエスカレートさせるばかりでは、根本的な原因を立たなければ問題は解決しない。法曹家は抑止
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