895.「ジビエ生食はNG」…誰でもなり得る「肝炎」の恐怖
「ジビエ生食はNG」…誰でもなり得る「肝炎」の恐怖
原因&治療法を消化器病専門医に聞く
「肝炎」という病名を聞くことがありますが、どのような病気なのか分かりにくいと感じたことはありませんか。ネット上では、「血液を通じて、他人に感染する」「感染しても無症状の場合もある」「ジビエの生肉を食べてはいけない」という内容の情報があります。
そもそも、肝炎を発症するのはなぜなのでしょうか。一度かかると、完治は難しいのでしょうか。肝炎の主な症状や治療法などについて、四谷内科・内視鏡クリニック(東京都新宿区)院長で、消化器病専門医の高木謙太郎さんに聞きました。
ウイルス感染が原因で発症するケースが多い
Q.そもそも、肝炎とはどのような病気なのでしょうか。SNS上では、「ジビエの生肉を食べるとE型肝炎に発症する」という情報がありますが、本当なのでしょうか。
高木さん「肝炎とは、肝臓の細胞に何らかの原因で炎症が起こり、肝細胞が破壊されていく病気です。主な原因としてはウイルスやアルコール、自己免疫の異常、脂肪肝がありますが、日本では、ウイルスの感染によって肝臓が炎症を起こす『ウイルス性肝炎』が肝臓病全体の約80%を占めています。
肝炎の原因となるウイルスで現在知られている主なものは、A型、B型、C型、D型、E型の5種類がありますが、最近、特に問題になっているのは、血液や体液から感染し、慢性化しやすいB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)です。
ジビエの生肉を食べたことが原因でE型肝炎を発症するケースは、衛生状態の悪い東南アジアやアフリカで多いです。日本でもまれです
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