892.「友達がいなくても楽しく生きられる」は本当?
「友達がいなくても楽しく生きられる」は本当?
「不要論」「必要論」から見えた人間関係の“コスパ化”
さまざまな社会問題を批評する評論家の真鍋厚さんによると、近年、孤独や孤立が社会問題として認識されるようになった影響で、友人をはじめとした人間関係に関するマニュアル本や専門家のインタビュー、有名人の発言などが注目されるようになってきたといいます。
そんな中、「友達がいなくても人生を楽しく生きられる。むしろ友達はいらない」といった友達不要論と、「友達の数が健康状態に反映される。友達がいないと健康状態が悪くなり、寿命も縮む」といった友達必要論がネット上などで登場しており、ときに両者は対立することがあるようです。
なぜこのような極論な理論に分かれてしまうのでしょうか。そもそも正解はあるのでしょうか。真鍋さんが解説します。
友人関係を築き健康を維持
まず友達不要論と友達必要論の対立ですが、前者については世間にはびこる「ぼっち」に対する寂しそう、かわいそうといった差別意識への反発のほか、家庭や学校などにおける既存の人間関係への不信感、後者については健康志向から来るコストパフォーマンス(費用対効果。略語はコスパ)の追求が背景にあると考えられます。
確かに学校や職場などで1人で食事をしている場合、一緒に食事をする相手がいないことに不安を感じる「ランチメイト症候群」という言葉があるほど、1人でいることを「変わったこと」「問題がある」と評価する風潮が依然として根強くあります。同調圧力といってもいいかもしれません。
また、「友達はいいもの」「友達が1人もいないのは人間的におか
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