絞り込み条件を変更する
検索条件を絞り込む
有料ブログの投稿方法はこちら

すべてのカテゴリ

5 件中 1 - 5 件表示
カバー画像

アイルランド音楽についてーアイリッシュの醍醐味、セッションー

こんにちは、笛を吹いているリョウです。今日でアイルランド音楽編については最後にしようと思います。また、これまでブログの更新を毎週行っていましたが、今後はペースを落として、不定期にのんびり更新していこうと思います。さて、アイルランド音楽編の最後は「セッション」です。アイリッシュ音楽を極めた人たちはバンドよりもセッションに行きつくのではないかと思います。実際、バンドとは違って多くの演奏家と出会えるため、演奏面やそれ以外でも学びの多い場所です。ただし、そこで一緒に演奏できるかは、セッションの方針と個人の技量次第です。どんなジャンルでも、セッションにはそれなりのルールがあります。自分自身も確認のため、ザックリと書いてみようと思います。※自分はセッションが苦手…。曲をパッと出すことができないのです。あと、曲を沢山覚えられないというのもあります。大体はアイリッシュ・パブで行われるまだまだ数は少ないと思いますが、アイリッシュ・パブというのが日本にも存在します。中の雰囲気は…某ブリティッシュ・パブ・チェーンの雰囲気に似ている…のではないでしょうか(こんな事書いて怒られないか心配です)。オーナー、店主を始め、店員がアイルランドをはじめとする外国人であることが多く、お客さんも同様です。日本人もいらっしゃいますし、メニューも注文も日本語OKであることがほとんどです。その辺りはは安心して大丈夫です(それでも英語が話せてコミュニケーション能力が高いほうがもっと楽しめるんだろうなぁ…とは思います)。場所によってはステージが用意されてることもありますが、セッションは通常、座席の一角に奏者が集まって自由に演奏
0
カバー画像

アイルランド音楽についてー譜面を使わない音楽ー

こんにちは。笛を吹いているリョウです。前回、「スロー・エアーは明確なリズムを持たないけど譜面はあります」って書きました。この辺について書いてみようと思います。アイルランド音楽は口承音楽これについて、結論から言ってしまうと、「今ある譜面は、これまでの演奏を採譜したもの」ということになります。譜面をもとに演奏しているのではなく、演奏をもとに譜面を作っています。アイルランド音楽は昔から演奏されてきましたが、譜面は使われていませんでした。誰かの演奏を聞いて、覚えて、自分のレパートリーに加える、というのが昔からのやり方だったわけです。なので、アイルランド音楽は口承音楽(口伝えの音楽)と言われています。今でもセッションで知らない曲が出てきたときは録音します。曲名を尋ねることもしばしばありますが、それでも録音は必須です。しかし、昔は録音することができません。携帯電話はもちろん、録音技術が発明される前からアイリッシュは弾き継がれてきています。その当時は足しげくセッションに通い、演奏を何度も聞いて、長い時間をかけて曲を覚えていったのだそうです。アイルランド音楽は1曲1曲は短いのですが、耳だけを頼りに覚えるのは根気のいる作業だったことでしょう。そういった経緯からか、「沢山の曲を覚えていることも、アイリッシュ演奏家にとってはステータスの1つとみなされているように感じます。口承音楽だからこそのアイルランド音楽の特徴全てが耳と記憶頼りだったアイルランド音楽ですが、譜面がなかったからこその現象がいくつかあります。気に入った曲をどれだけ頑張って完璧に覚えても、記憶はあやふやなもので、時間が経つと細かい部分が
0
カバー画像

アイルランド音楽についてー楽曲の分類ー

こんにちは。笛を吹いているリョウです今日はアイルランド音楽の「分類」について書いてみたいと思います。自分自身は「アイルランド音楽は日々の生活に寄り添う音楽である」と考えています。実際、特別なときにだけ演奏されるものではないはずです。そのためか種類が多いんですね。大別すると、まずダンスの伴奏として演奏されてきた「ダンス・チューン」と「それ以外」に分けられるかなと思います。ダンス・チューン上述の通り、ダンスの伴奏として演奏されてきました。曲の拍子やテンポ、スタイル、発祥の地域などによってさらに細かく分類されています。一聴すると似たような種類もありますが、それぞれに何かしらの特徴があります。・リール2/2拍子の曲。曲の長さによりシングル・リールやダブル・リールに分類されるが、通常は気にされず、リールで統一される。・ジグ6/8拍子の曲。使われているリズムによりシングル・ジグやダブル・ジグに分類されるが、通常は気にされず、ジグで統一される。・スリップ・ジグ9/8拍子の曲。使われているリズムにより、スリップ・ジグやホップ・ジグに分類されるが、通常は気にされず、スリップ・ジグで統一される。・ホーンパイプ4/4拍子の曲。リールよりもゆったりと演奏されることが多い。メロディの構成に大きな特徴がある。・ポルカ2/4拍子の曲。チェコ発祥の曲で、クラシックでも多くのポルカが作曲されている。・ワルツ3/4拍子の曲。ドイツ発祥の曲で、クラシックでも馴染みがある。これ以外にもバーン・ダンス、スライド、マザーカ、etc.…。色々な種類の曲があります。ただ、これらはセッションではあまり演奏されない印象です。セッ
0
カバー画像

アイルランド音楽についてー1.ケルト音楽との違いー

こんにちは。笛を吹いているリョウです。自分は「アイルランド音楽=アイリッシュ(音楽)」を演奏しています。テレビでもBGMにアイリッシュ音楽がよく使われるようになり、日常的に耳にすることが増えてきように感じます。アイリッシュは名前の通り、アイルランドで日常的に演奏され伝承されてきた音楽です。踊りのための楽曲(=ダンスチューン)やエアーと呼ばれるゆったりとした楽曲などがあります。※エアーは『歌』を意味します。もしかしたら「ケルト音楽」という言葉の方が知っている人も多いかも知れませんね。けれど実際のところ、「ケルト音楽」は厳密には存在しません。このあたりの詳細は歴史的な経緯も解説しなければなりませんが、自分にはできません。とにかく、ざっくりとした言葉にすると、「それっぽい色んな音楽の総称」という感じになりますでしょうか。ちょっと乱暴すぎるかな…。ネットで検索したら超!有名なサイトに行き着くと思います。情報量がとても多いですが、気になる方はぜひそちらもご参照ください。話が逸れていますが、とりあえず愛好家(特に演奏家)の間で「ケルト音楽」っていう言葉が使用されることはまずないと感じています。実際には演奏される地域や国の名前を使用します。例えば自分自身は「アイリッシュ」を演奏していますし、同様に「ブルターニュ音楽」や「ガリシア音楽」の演奏家さんもいらっしゃいます。ちなみにケルトとはやや異なりますが、「北欧音楽」という言葉は使います。けれど、やはり厳密に「スウェーデン音楽」などと呼ぶこともあります。「ケルト音楽を演奏しています」と言う人は…お見かけした記憶はありません。もしそう言われたら…「
0
カバー画像

ティンホイッスルについてー2.簡単で難しい、奥深い楽器ー

こんにちは。笛を吹いているリョウです。前回はティンホイッスルの基本的なスペックを紹介しました。吹けば音がなる簡単な楽器…それはたしかにそうなのですが、上達し、極めようとすると非常に奥深い世界があります。その理由というか要素はいくつかあるのですが、その一つがティンホイッスル演奏に必要不可欠な「装飾」の存在です。ティンホイッスルの装飾Youtubeなどでティンホイッスルの演奏動画を探してみますと、音と音の間に細かい音が沢山詰め込まれています。初めて聞いたときは何が起こっているのか分からないかもしれません。自分もそうでしたし、今もそうです。これがティンホイッスルの装飾です。クラシックや吹奏楽での「装飾」をご存じの方はその違いに戸惑うかもしれません。それらの「装飾」は名前通り「音を飾るもの」で、メインの音ほど目立ってはいけませんが、何をしているのか分かる程度に「聞かせる」音です。しかし、ティンホイッスルの「装飾」には飾りとは別に「音を区切るもの」という意味合いもあります。タンギングのかわりとして、一瞬別の音を挟むことで音を区切るわけです。※タンギングももちろん使います。その都度どちらを使用するかを吟味します。これはバグパイプなどの奏法から取り入れられたそうです。バグパイプは音を一瞬止めるといった演奏ができません。そのため、同じ音を続けて演奏するときは、別の音を挟んで区切る必要があったわけです。これがティンホイッスルの「装飾」の原点です。ちなみに、笛に限らず他の楽器でも、アイルランド音楽を演奏するときは「装飾」を入れることが当たり前に行われています。そういった経緯があるため、ティンホイッ
0
5 件中 1 - 5
有料ブログの投稿方法はこちら