845.理想の死に方「ピンピンコロリ」…実は“ほぼ実現”できている?
理想の死に方「ピンピンコロリ」…実は“ほぼ実現”できている? “無病からの急死”ではない本当の定義
「理想の死に方」を尋ねると、多くの高齢者が「ピンピンコロリ」と回答されます。その意味は、家族の手を必要以上に煩わせることなく、自立生活ができて、自分らしい暮らしぶりを維持しながら最期を迎えたいということです。「何で死にたいですか?」といった直球の質問をすると「がん」と即答される方が結構多いのも、そのように死ぬことができる可能性が高いのが「がん」だと考えておられるからでしょう。
さて、この「ピンピンコロリ」ですが、いくつか調べてみると、「亡くなる直前まで病気に苦しむことなく、元気に長生きし、最後は寝込まずにコロリと死ぬこと」「死ぬ直前まで元気で過ごし、病気で苦しんだり、介護を受けたりすることがないまま天寿を全うすること」とされています。要するに、ピンピンコロリとは、無病状態からの急死・突然死であるとしているわけです。
そして、「ピンピンコロリで死ねる可能性は非常に低い(「無病からの急死」と定義すればそうなるのは当然ですが)」としていますが、高齢期のライフスタイルの充実について調査・研究・提言するNPO法人「老いの工学研究所」理事長を務めている筆者からみると、このような解説には違和感を覚えざるを得ません。「ピンピンコロリで死にたい」とおっしゃる高齢者が、「急死したい」と言っているわけではないからです。
そして、ピンピンコロリを「急死」と定義し、「無病状態から、急に死ぬ可能性は低い」というのを「ピンピンコロリで死ねる可能性は低い」と言い換えたら、多くの人たちを勘違いさ
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