学年全員からいじめられてたとある女子中学生の噺。
《学年全員からイジメられてた
とある女子中学生の噺。》
かつて学年全員からばい菌扱いされハブられ
家は当てにならず
担任教師も見て見ぬふり
誰とも喋らない日が幾日も続き
13歳を前にして自分の全てを押し殺すしかなかった
とある女子中学生がいました。
自分自身も見失い欠けた
その年の秋ごろ、
彼女は大変身を遂げます。
死んでいた表情は 明るく高揚し
感情を表に出す その目は輝き
生活をする目的を見つけた 心は動き出し。
誰の目から見ても変わっていました。
彼女は何を見つけたのでしょう?
占い?
いえ
「声を出す」そのものです。
彼女はいじめを受ける自らを
舞台に立たせる決意をしたのです。
演劇と、役者という道と出会いでした。
生れて初めて、自分の意志で
やろうと決めたものとの出会い。
なぜ「声を出す」ことが彼女を変化させたのか。
其れは「声が出る」のではなく
意志を持って「声を出す」演劇表現だったから。
遠くの他人に届くように
言葉を、自分の意志を持って発する。
明らかな外界へのアプローチ行為
また届ける為の修練は
彼女の思考も透明化し変革をもたらしました。
姿勢は遠くを見れるように自然と上へ 前へ
大きな声を出せばいいという単純思考は
たくさん空気を取り込む為に
通常よりも活発な呼吸は代謝と運動機能を高め
全くの無知が功を奏して
文章からの得た感情は自分の気持ちをのせる事で
沈み切った精神を表に無理にでも出すことに繋がりました
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