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徳川家康が中途採用者に配慮した話/新参者は辛いですよね

職場環境を改善するためのサポートとして研修を請け負うことがある私です。そうなりますと、従業員の本音がいつも気になります。 特に参考にしているのは、中途採用者の意見です。 他社にいたときとの比較で、いま働いている会社の問題点が見えてしまう。 だったら、その情報を生かさないのは損と言うもの。とても参考になる情報をいただける一方で、中途採用者が抱える不安の声も耳にします。 どうしても古株たちとの間に見えない壁がありますから。新参者が感じる「見えない壁」が岩盤としてそびえている会社もありますが、こういった問題は、はるか昔からありました。 徳川家康が武田氏滅亡後に武田家の遺臣を「赤備え」として採用し、そのリーダーとして井伊直政を抜擢しました。 ベテラン集団のリーダーになれば出世しやすいはず。これに古株の家臣たちが文句を言いました。井伊直政は徳川家の中では歳が若い新参者で遠州の出身ですから、異例の抜擢が三河出身の家臣たちにとって「えこひいき」に感じられたようです。 そういう家臣たちをどうにか説得して、井伊直政を抜擢したのでした。井伊直政は自分にも部下にも厳しい人で、武田遺臣を戦力化するのに最適であると家康は考えたのでしょうが、似たような部下ならほかにもいます。もし三河出身者に任せ、その者が中途採用者を厳しく扱ったら、中途採用者は「新参者だから軽く扱われている」と感じたかもしれません。 上司が自分たちと同じ「新参者」だったら、厳しく扱われても納得しやすいということを家康は考慮したかと思われます。 井伊直政の赤備えは徳川家の最強部隊としてその名を天下にとどろかせました。こういった細やかな配慮が
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