ロリポップサイダー
色とりどりの未来が私の前に輝いている。
この中で何色の未来を手に入れられるんだろう?
手に入れられる色は、ひとつしかないのだろうか?
すぐまた自分の価値とか考えてしまう。
すぐまた自分の価値を低く見積もってしまう。
今のままじゃイヤだ。
それだけははっきりしているのに、
どんな自分になりたいのかは
ぼやけたままではっきりしない。
なんとなくだけど、
好きな人に好きだと言える私。
好きな人に好きだといってもらえる私。
そんな私になりたいけれど、
どうしたらなれるの?
カラフルすぎて、無限すぎる未来が、
むしろ私を辛くする。
河原でほんわかと赤く染まってる私に、
あなたは話しかけてくる。
今のままのあなたでは、
「誰にも見つけてもらえないよ」
と。
姿形は同じなさっきとは違う私が話しかけてくる。
「あなたはあなたのままでいいのよ」
と。
次々に浮かんでは消えるもう一人の私。
いったい誰の人生を生きてるの?
私は私になれてるの?
やけに晴れ渡る空の下、
私は泣いていた。
手元にあるロリポップキャンディを、
炭酸水に溶かしたい。
透明なサイダーはどんな色に変わるだろう?
そんな好奇心に溢れているのに、
いざ入れようと思うと、
何色のキャンディを手に取っていいかわからない。
まるで私の未来が決まってしまうようで、
躊躇してしまう。
結局まだ未来なんて知りたくない。
あの歌詞の、
あの人に憧れて、
ベランダで煙草を吸ってみた。
たいして強くもないのに、
無理やり安い酒を飲んでみた。
苦くてまずい煙草は肺に届くことすらなく、
むせて煙にもならず外に吐き出された。
ひと口ひと口流し込んだお酒は
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