145.サバ缶とイワシ缶、栄養価が高いのはどっち?
サバ缶とイワシ缶、栄養価が高いのはどっち? 内臓脂肪抑制にも効果? 管理栄養士に聞いてみた
健康維持やダイエットに効果的とメディアでたびたび報じられ、人気が続く「サバ缶」ですが、近年は「イワシ缶」にも注目が集まっているようです。
SNS上では、「(サバ缶よりも)イワシ缶の方が優秀な気がする」「サバ缶も良いけど、イワシ缶もおいしい」などの声が上がっています。
どちらも、記憶力の維持などに効果的な「EPA(エイコサペンタエン酸)」「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が多く含まれていると言われていますが、サバ缶とイワシ缶とでは、どちらの方が栄養価が高いのでしょうか。
三鷹駅前たなか糖尿病・内科クリニック(東京都三鷹市)の管理栄養士、田中恭子さんに聞きました。
内臓脂肪が気になるときはイワシ缶
Q.そもそも、サバ缶やイワシ缶には、どのような栄養成分が含まれているのでしょうか。
田中さん「どちらも青魚特有の不飽和脂肪酸(EPA/DHA)を多く含みます。EPAとDHAは、『n-3系(オメガ3)脂肪酸』に分類され、肉類に含まれる飽和脂肪酸とは異なり、体脂肪になりにくい脂肪酸です。
EPAとDHAは脂質異常症や高血圧、動脈硬化の予防などに効果的なので、『最近、肉ばかりで魚の摂取量が減っている』『魚の調理は難しいから苦手』という人には、サバ缶やイワシ缶はとてもお勧めです。
また、骨ごと食べられるため、カルシウムの量も多く、骨量が気になる人にとっても、缶詰で食べるメリットは大きいでしょう」
Q.では、サバ缶とイワシ缶の栄養価の違いについて、教えてください。
田中さん「水煮の場合、どちらも100グ
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