ゆで卵と生卵の見分け方!力学の回転エネルギーから考えてみよう!
こんにちは。大学以上の物理の質問サービスをしています。今回は、「ゆで卵」と「生卵」の見分け方について力学的な観点から簡単に解説します。次の問題にみなさんならどう答えるでしょうか?(^^)【問題1】「凍ったビールが入った缶」と「凍っていないビールが入った缶」を同じ高さから斜面を転がします。 どちらがはやく斜面を下るでしょうか? 【問題2】
「ゆで卵」と「生卵」を同じ高さから斜面を転がします。 どちらがはやく斜面を下るでしょうか?力学的な観点から正解は、「中身が回転しない場合」の方が斜面をはやく下ります!
ビールが凍っている場合と、ゆで卵の場合は中身が硬いので中身は回転してしまいますね。逆に、生ビールや生卵は液体に近いので回転することはありません。つまり、「生ビールの方がはやく転っていく」し、「生卵の方がはやく斜面を下る」ということです。理由は、斜面を下っている間は、エネルギーの保存則より、もともと持っていた位置エネルギーは「並進運動のエネルギー」と「回転の運動エネルギー」に分配されて時間が進むという事になります。だから、ゆで卵の場合は中身も回転してしまい、エネルギーの多くが回転運動に使われてしまっているので、生卵と比べて斜面を下るのが遅いという結論になります。こう考えると物理も面白いですよね。このようにできるだけ絵を用いながら、物理の質問サービスをしています。是非、ご利用ください(^^)
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