正確に名称などは書きましょう(原稿執筆のコツ7)
〇ムダを削いで適切な補足をする
これは原稿を精査する上で重要なポイントです。
たとえば、「コロナの影響で」と会話で出てくることが多いと思います。 話し言葉であればいいかもしれませんが文章にするには疑問です。 新型コロナウイルスときちんと書く必要があります。常に極力正確を期す気持ちを持ちましょう。
築地市場から豊洲市場への移転が以前に話題となりました。
つい「豊洲が」と書いてしまうところを、「豊洲市場が」と書く。
つい「タワマンが」と書いてしまうところを、「タワーマンションが」と書く。
話し言葉で使いがちな言葉は徹底的にチェックしてください。
しかし、同じ章(項目)で正確な表記が長い名刺の際は初出だけ正確に書いて、その後の文章では略すことがあります。
たとえば、
・ソーシャル・ネットワーク・サービス(以下SNS)
といった表記です。
正確に書く例をあげましょう。
・彼は株式市場を眺めていた。
という文章があるとします。
これは日本の株式市場? それもどの市場? それとも海外の株式市場? 値動きを眺めていた? それとも出来高を見ていた?とツッコむのです。
・前場・後場とも、彼は口座を持つネット証券会社の画面で東京証券取引所の日経平均株価の値動きを眺めていた。
文脈によってどこまで正確に書くかは変動しますが、基本的には正確を期す気持ちが重要です。
もうひとつ例をあげます。
・心理学の言葉だと、「メタが高い」と表現される。
これだけで理解できますか? 「メタが高い」のメタはメタ認知のことです。メタ認知とは、「自分が認知していることをさらに俯瞰的に認知する」意味の認知心理学用語です。
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