206 症状は似ているけど…「産後うつ」と「マタニティーブルー」はどう違う?
症状は似ているけど…「産後うつ」と「マタニティーブルー」はどう違う? 産婦人科医に聞いた
出産後の女性を襲う「産後うつ」。出産後、気分の落ち込みや不安感などが続くことをいい、適切なケアや治療が必要とされます。一方で、産後に「訳もなく悲しくなる」「涙もろくなる」といった気分の不調が出る状態を「マタニティーブルー」と呼ぶこともありますが、この両者について「どう違うの?」「産後で気分が不安定な時期だけど、どっちなのか分からない」「周囲の人が判断する方法はある?」といった疑問を持つ人もいます。
「気分の不調」という点では共通しているようにも見える、「マタニティーブルー」と「産後うつ」。この両者はどう違うのでしょうか。産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。
ポイントは「発症の時期」「症状の続く期間」
Q.「マタニティーブルー」「産後うつ」とは、それぞれどのようなものですか。
尾西さん「まず、マタニティーブルーは医学的には『マタニティーブルーズ』といわれ、出産直後から急に涙もろくなる、不安になるといった情緒不安定な症状が現れることを指します。出産による急激なホルモンの変化がもたらす一時的なもので、出産後数日から現れることが多いのですが、多くの場合は産後2週間以内に治ります。
一方、産後うつは急激なホルモンの変化に加え、慣れない育児や授乳による不眠などで心身に負担がかかって発症する『うつ病』、つまり、『産後うつ病』です。疲れやすい▽気力がない▽訳もなく不安になる▽眠れない▽子どもに愛情を感じない―などの症状がみられ、日によって症状が変化しやすいのが特徴です。産後2週間後から3カ月ごろに多く
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