中小企業経営のための情報発信ブログ331:企業戦略論
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。さて、今日は、ジェイ・B・バーニー著「企業戦略論」(ダイヤモンド社)を紹介します。バーニー氏は、オハイオ州立大学経営学部フィッシャー・ビジネススクール企業戦略バンク・ワン・チェアーシップ教授です。
これまで何度か紹介したポーターの戦略論が極めて実証的かつ体系的で、競争戦略のスタンダードであることは否定できません。しかし、顧客重視よりも、ライバルに勝つことに重点があるため、顧客満足を追求することはあくまでも他社に競り勝つためで、あまり重きが置かれていません。また、企業の人間的、文化的側面もほとんど重視されることがありません。
ポーターが競争優位の源泉は企業の「外」にあると考えたのに対し、バーニーは企業の「内」のリソース(経営資源)にこそ競争の源泉があると考えました。どんなに競争が激しい業界でも、好業績の会社はあります。バーニーは「会社の業績は、業界の競争の激しさではなく、会社の経営資源で決まる」と考えたのです。
例えば、他社よりも安く製品を提供できる強みは、ポーターなら原材料の取引先との関係、熟練工の調達など外部の資源を取り込むことで可能になる(5Fファイブフォース)と考えます。一方で、バーニーは安く提供できる設備、人材、システムといったリソースが内部にあるからだと考えるのです。
1.RBV(リソース・ベースト・ビュー)
厳しい業界の中でも好業績を続けている企業は真似されにくい独自の経営資源(リソース)を持っています。企業の競争力を考えるために経営資源(リソース)に注目したのが、バーニーが提唱した「RBV」です。これは、「経営資源
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