732.【豆腐の疑問】「木綿」と「絹ごし」で栄養は違う? 同じ?
【豆腐の疑問】「木綿」と「絹ごし」で栄養は違う? 同じ? 管理栄養士に聞いてみた
毎日の献立で大活躍する食材「豆腐」。価格が手頃な上、生でも加熱しても食べられるため、さまざまなレシピで多い万能食材です。そんな豆腐には「木綿」と「絹ごし」の2種類があります。食感や適した料理が異なるこの両者には、含まれる栄養素にも何か違いがあるのでしょうか。管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。
カロリーは木綿豆腐の方が「少し高い」
Q.「木綿豆腐」とは、どんな豆腐ですか。
岸さん「木綿豆腐は、温かい豆乳に『にがり』などの凝固剤を加えて攪拌(かくはん)し、一度固めたものを崩してから穴の開いた型箱に入れ、圧力をかけて水分を絞り、再び固めて成形したものです。豆乳を流し込む箱型には布巾が敷いてあるため、木綿の布目が豆腐の表面にそのままつき、凸凹とした模様のようになります。このことから『木綿豆腐』と呼ばれるようになりました。
豆腐料理のほとんどは、好みでどちらを使ってもおいしく作れますが、しっかりとした食感と濃厚な味わいで、崩れにくく味染みがいい木綿豆腐は、特に煮物や炒め物、豆腐ハンバーグに向いているといえます。固さを生かして、田楽や揚げ出し豆腐にするのもよいでしょう」
Q.一方、「絹ごし豆腐」とは。
岸さん「絹ごし豆腐は、にがりなどの凝固剤を加えた豆乳を、穴のない型箱に入れて均一に混ぜ、一定時間静置してそのまま固めたものです。
絹ごし豆腐を作る際は、木綿豆腐よりも濃い豆乳を使用します。木綿豆腐と違って水分を抜く工程がなく、豆腐の味がぼやけてしまうためです。きめ細かく、絹のように滑らかな食感や舌触りか
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