幸運のアイテム 5

　幸運のアイテムに最も多いのが石の類で宝石から硯など只の河原の石まで様々ある。禁欲を言う仏教の仏像が宝石まみれの理由、教会のきらびやかなステンドグラスと、十字架に埋め込まれた宝石を見ることもある。ここでは宝石は前述なので割愛する。また宝石は生まれた星座との相性で以下に述べる風水とはちょっと用途が違う。

　旅の途中、真っ暗闇の道を歩いて、人の気配を感じてもわからず、宿に入って翌日そこに行くと、石碑や地蔵さんがいたりする。石自体のパワーとしては約20-30キログラムの重さがあればその程度の威圧的な感じを出すものがある。風水で家の庭において運をよくしようと思うなら、そう謂うパワーのある石を持ってきて吉方に置くとよい。間違って凶方に置くと勿論ろくなことが起こらない。造作法のひとつである。

　また、家の中に持ち込む石の彫り物も効果を持つ。玉でできた像とか、気を感じられるものにはそれなりの力がある。

　自分の普段の場所から見て吉方に配置して拝すればいいのである。ときには石でなく焼き物やガラス製品だったりすることもある。自分が何か感じたという力のあるものならほぼ風水のパワーがかなり期待できるものということだ。

　注意点は、お下がりや古物では全所有者の念がこもっていて、前所有者の反復脅迫を受けてしまう危険がある。反復脅迫とは同じ失敗を繰り返すということで、生活の乱れと、乱れ方から同じ病気にかかったりする。まあ逆に言えば、偉い人の遺品にはご利益があることも多々ある。そんな意味で物は吟味して大切にすれば、見返りもあるといえるが、効果だけ期待しても両刃の剣で害も起こり得るから慎重に方位やらものを選ぶことだ。