こんにちは、イラストレーター兼デザイナーのAmasawa Mai(アマサワマイ)です。
普段は女性のライフスタイルや、美容にまつわるイラストを描いています。
最近、ご縁があって「美容皮膚科やサロン様のSNS図解」の制作に関わらせていただく機会がありました。その中で作った、ある「肌育注射」をテーマにした3枚のカルーセル(スワイプ)画像。
実はこの3枚が出来上がるまでに、自分の中でたくさんの「ウンウン、どうしよう」という試行錯誤がありました。
普段は見えないデザインの裏側、そして私が大切にしている「誠実さ」について、少しだけお話しさせていただきたいと思います。
① 表紙:タイムラインで、一瞬だけ手が止まる「品」
インスタグラムのタイムラインは、毎日たくさんの情報がすごいスピードで流れていきます。その中で、フリー素材のイラストや、原色を使った目立つだけの文字配置だと、どうしても「どこかで見たことがある広告」として素通りされてしまいがちです。
今回のテーマは、美意識の高い方が集まる美容皮膚科。
だからこそ、表紙には完全描き下ろしの、凛とした大人の女性のイラストを添えました。
目指したのは、「あ、なんか素敵だな」と雑誌のページをめくるように、一瞬手が止まるような上品な世界観です。
② 比較図:どちらかを落とすのではなく、それぞれの良さを「フラット」に
制作の中で、私が一番悩み、そして一番時間をかけたのがこの「ヒアルロン酸と肌育注射の比較図」です。
新しい施術の魅力を伝えたいとき、つい「これまでのものは、ここがダメ!」と、古い方を悪く言って新しい方を引き立てたくなることがあります。でも、それってクリニック様の信頼を考えると、少し危うい表現かもしれないな、と思ったんです。
法律(薬機法や医療広告ガイドライン)のことも、その都度調べながら、言葉選びを慎重に進めました。
たどり着いたのは、ぷにぷにとした可愛い細胞のキャラクターを描いて、「お互いの役割の違い」を視覚的に伝える方法。
片方を否定せず、それぞれの強みを誠実に、フラットに並べる。これが、大切なアカウントの安心感と品位を守るために、私がデザイナーとして一番譲りたくなかったこだわりです。
③ 診断ページ:読者の「ぶっちゃけ、私はどっち?」に先回りする
素敵なイラストを見て、仕組みが分かった。
その次に読者が思うのは、「で、結局私にはどっちが合うの?」というぶっちゃけた疑問です。
そこを置き去りにしないために、3枚目は「お悩みチェック診断」という形にしました。
「あ、私はこっちかも」と画面の前で自分事として考えてもらうことで、インスタの保存に繋がったり、実際のカウンセリング予約のハードルを少しだけ下げられたらいいな、というストーリーを設計しています。
おわりに
実は、今回のこのデザインは、誰かからご依頼をいただいたものではなく、「こんなものがあったら、きっと誰かのお役に立てるはず」と自分でテーマを決めて作った、自主制作の作品です。
今までコツコツと磨いてきた美容系のイラストのスキル。それをただの絵で終わらせず、SNSのデザインとしてどう落とし込めるか。そして、何より発注者様が一番心配される「薬機法」などのルールをどうやってクリアするか……。
ウンウンと悩みながら作ったこの3枚には、私が今できる精一杯の工夫を詰め込みました。
インスタの打ち出しや画像づくりで、密かに一人で悩んでいるサロン経営者さんや、美容医療の経営者さん。そんな方々の、「サポーター」のような存在になれたらいいな、というお守りのような意識で制作しています。
完璧な医療の知識が最初からあるわけではありません。
でも、大切なお客様のアカウントだからこそ……
分からないことはその都度リサーチし、立ち止まり、どうすれば一番安全で、かつ魅力的に伝わるかを不器用なほど真面目に考えています。
「うちの施術、伝えるのが難しくていつも文章が長くなっちゃうな」
「フリー素材じゃない、うちだけの世界観でインスタを整えたいな」
そんな風にお悩みのクリニックの先生やオーナー様がもしおられましたら、まだアイデアが固まっていない段階でも大丈夫です。「こんな施術を紹介したくて」というお話から、一緒に品よく形にするお手伝いをさせてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。