建具って何?木製建具交換の基礎知識~お部屋の建具って交換できる?~

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建築業界に入りたての頃、建具の意味が分からず、素人にもわかりやすく、扉っていえ!と思っていましたが、お客さんの半分以上が建具の意味を知っていて、シンプルに知識がなかったと痛感しました・・。




どーも、Ponchaです(‘ω’)




長年住んでいると、扉の傷や建付け、柄などが気になる方も多いのではないでしょうか?

とはいえ、建具ってどうやって交換するのか?

そもそも、建具って交換できるのか?

というか、建具って何?




と思う方もいると思うので、今回は、

建具って何!?内装建具の交換・補修方法について

というテーマでお話ししたいと思います!




今回は内装建具の交換についての基本的なお話になります。

もう少しマニアックなお話を聞きたい方は、下記の記事も参考にしてみてください

内装建具のオーダーサイズと既製サイズとは~内装建具を安くリフォーム~

内装建具の最近のトレンドは欧米スタイル!~様々な内装建具の事例~




近年は大変多くの情報に溢れています。

相談する場所はいっぱいありますが、いきつくところポジショントークになってしまうことがほとんど。

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本当に正しい内容・情報なのかをしっかり判断する必要があります。

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建具って何!?


建具の交換が~・・。

というお話をする前に、そもそも建具ってなんやねん!

と思う方も多いと思いますので、まず建具とは何か?

についてお話ししたいと思います!




建具とは

開口部に設けられた窓・ドア・戸・障子や襖といった可動部分と枠をひっくるめた総称になります。




ややこしいのが、建具の中に

窓・部屋の扉なども含まれているので、

建具交換します!

と言われても、

お部屋の扉や枠を交換するのか、

窓を交換するのか

わからないんですね。

そのため、

窓はサッシ

お部屋の扉などは、内装建具・木製建具

ということが多いです。

建具には扉と枠が含まれる


これは余談なお話なので、興味がない方は飛ばしちゃってください!




建具というのであれば、だれでもわかる扉って言え!

って思う方もいるはず(私はずっと思っていました・・)




でも、建築やリフォームの世界でいうと、

建具交換=扉と枠を交換

扉交換 =枠はそのままで、扉だけ交換

という感じに解釈しちゃうんですね。

建具の場合は、あくまで扉と枠がセット

扉だけ、枠だけというときは、

扉交換・枠交換という呼び方をします

木製建具だけの交換ってできるの?


フルリノベーション・フルリフォームをする場合

新規で建具を設置

建具を交換

を当然行います。




では、お部屋の1か所だけ建具を交換するということはできるのでしょうか?

答えは・・




もちろんできます!

商品を発注してから、納品されるまで、

既製品で3~5日、

オーダーサイズで2週間~3週間

と時間かかりますが、工事は基本一日で完了します。

ただ、みなさん。

建具交換だけのリフォーム事例ってあまり聞いたことないと思います。

というのも、建具1か所だけ交換するというリフォームって、正直そんなに多くはありません。




建具全部交換して、壁紙を張り替える

とかならよくあるのですが、1か所だけの交換って正直ないんですよね。

これには理由があります。

その辺について詳しくお話ししたいと思います!

1か所だけの建具交換の注意点


建具は、リビング・洋室・トイレ・洗面所など様々な箇所に設置されています。

にもかかわらず、建具交換だけのリフォームが何故多くないのか!?

その大きな要因は、見た目の問題です。

建具は、各メーカーさんそれぞれ、柄・色が微妙に異なります。

また、年数がたつと廃盤なってしまっている柄や色もあります。




そのため、1か所の建具交換をするとなった場合、既存の建具に柄や色を合わせるので

①建具のメーカーを調べる

②品番を調べて同じ柄を見つける

といった感じで同じ商品を見つけ出す必要があります。




品番などは、扉の上部にシールが貼られていたりしますが、見つからない場合は、仕上げ表などから見つけ出す必要があります。

ただ仕上げ表のにも、使用したメーカーが記載されていても、品番まで記載されていないことの方が多いので、探し出すのは正直めっちゃ大変です。

柄や色が異なるとおかしい!?


建具一か所だけ交換する場合、既存の建具に柄や色を合わせて交換する!

を前提で話しました。

中には、交換するし、綺麗になれば多少色が異なっていても大丈夫ではないか?

と思った方もいるはず。

ちなみに、既存の建具がなかったため、近しい色を選んだ結果がこちら

(左が既存の建具、右が新規建具)




上の写真は、左が新築当時の建具で、右が新規に取り付けた建具です。

ぜんぜんちゃうやんけ!

って思いますが、既存の建具に近しい色がびっくりするほど存在しない・・。

頑張って近しい建具を選んだけど・・。




このように、思っている以上に色味が異なり、人によってはめちゃくちゃ気になっちゃうんですよね。

(もちろん気にならない方もいます。人それぞれですね!)

もし1か所のみの建具を交換する場合は、

・建具のメーカーや品番がわかる

・建具の色を無地で白を選ぶ

上記の条件にすれば比較的違和感なく交換ができますね




一つの建具を交換するだけでも費用がそこそこ掛かる


建具を1か所だけ交換する場合でも、費用がそこそこ掛かります。

・新規建具の商品代

・交換を行う施工費

・既存建具の処分費




上記内容の費用が発生し、

商品にもよりますが、ざっくり7万~13万円でしょう。

町場の工務店さんとかだと、片開きの建具であれば、5万円ぐらいでやってもらったこともあります。

ただ、建具が大きくなれば、商品代も高くなりますし、1日で工事が終わらず、施工費もグンと上がります。

どちらにしても、建具一つだけを交換するのに、十数万円かかるとなると、よほど緊急性がない限り交換しよう!

とはなりません。

建具交換より補修の方が多い


建具に不具合があった場合、いきなり

交換しよう!

とはならず、まず補修しよう!

になります。

建付けが悪かったり、取っ手が壊れたりなどなど。

部分的に補修をして解決することが多い為、

交換をする!

とまでは、いかないことがほとんど。




多くの場合が、建付けが悪くなった!

というもの。

建付けが悪い場合は、丁番と言われる、扉を吊っている金物に原因があります。

その場合は、丁番の調整もしくは、丁番の交換をするだけで直ります。




また、レバーハンドルが動かなくなった

レバーハンドルの動きが悪い

ということもありますが、これもレバーハンドルの調整や交換で直ることがほとんどです。




さらに、扉に傷がついてしまった!

ちょっと穴が開いてしまった!

となった場合でも、破損した規模にもよりますが、表面の傷程度であれば、リペア屋さんによって表面補修で直ります。

さらに、扉の柄全体を変えたい!

というのであれば、ダイノックシートと呼ばれるシートを扉に貼るだけで、新品のような仕上がりに代わります。

(上記の折戸は、ダイノックシートにて白から木目調にしました)

建具交換をする場合、その金額の高さにびっくりすることが多く、それであれば補修で何とかしてほしいという要望になることがほとんどですね。

補修以外でも、扉だけの交換もある


中には、補修ではどうしようもないような傷があったりします。

こぶしぐらいの大きさ以上の穴が開くと、基本的には補修のみの対応は難しくなります。

(できなくないですが、交換した時と費用が同じになる可能性が高いです)




となると、ついに建具交換か!?

となりそうなのですが、その前にもう一つ方法があります。

それは、扉だけの交換です。

扉をメーカーから発注するか、新しい扉を製作し取付るかとなります。

建具交換は何より、枠材の取付が大変です。

しかし、扉だけの交換だけであれば、扉本体さえあれば、扉を取り付けるだけなので、工事もすぐに終わります。




ただし、扉を支える丁番の形状が特殊な場合は、扉を作る前に一度確認してもらうようにしましょう。




建具交換をする時は、どういう時!?


建具交換以外の方法について説明しましたが、じゃあ一体どういう時に建具交換するのか!?

・フルリフォームを行う時

・新規で部屋を作る時




ほぼこの2パターンの時です。

既存の建具はそのままだけど、部屋を一つ増やしたい!

という場合のみ、既存の建具と異なった建具を新規で設置する必要があります。

それ以外で、お部屋の一つの建具だけを交換したい!

というリフォームは本当に少ないです。




壁紙のように、一部屋だけ雰囲気を変えたいからと言って建具交換をすることは滅多にありません。

ただ、今まだお話ししたうえで、建具を交換したい!

となった場合は、

建具は、仕切りとしての役目も果たしているので、

扉の内側と

扉の外側

のお部屋に考慮して色やデザインを決めた方が良いですね。




まとめ


いかがでしょうか。

今回は、

建具って何!?内装建具の交換・補修方法について

というテーマでお話ししました。

建具の交換をするより、補修等で済んでしまうことが多いので、1か所の建具交換する機会は正直あまりありません。

ただ、1か所の建具交換をする場合は、いくつか注意点があります。

また施工方法や注意点については、別記事にて上げたいと思います。

もう少し詳しく建具について知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください!

内装建具のオーダーサイズと既製サイズとは~内装建具を安くリフォーム~

内装建具の最近のトレンドは欧米スタイル!~様々な内装建具の事例~




こちらの記事も参考にどうぞ!

不動産購入後のリノベーション、スケルトンって何!?~スケルトンのメリットデメリット~

初めてのリフォーム リフォームの依頼の仕方って!?~リフォームの進め方①~

リフォームの発注は、一括発注、分離発注どちらがよい?~リフォームの発注方法~

壁紙の品番間違いにご注意を!~リフォーム時の失敗談 その①~




近年は大変多くの情報に溢れています。

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