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文房具図鑑004「コンパス」
文房具の中でコンパスほど異彩を放つものはないと思います。。
特に男子の中では、ダントツに人気でした。メカっぽくて、とにかくかっこいい。
プラスチック製かスチールのものが一般的でしたが、製図に使う本格的なコンパスを持ってる子が、クラスに1人はいました。
無垢のステンレス製で、手にするとずっしりと重い。ブリキのおもちゃと超合金ロボくらいの差がありました。
誰もがうらやましがりましたが、それ1本で数千円もするのです。おいそれとは手に入りません。
小学校の授業なので、性能を見極められるほどの円など描けないのですが。
コンパスって、使うのが意外と難しいですよね。
突き刺した針とハンドルがまっすぐじゃないと、描いている途中で芯が紙から浮いてしまう。それでも強引に力を加えると、ノート10ページ分くらいまで、ブスリと穴が開いちゃう。別の授業で書き物をしていると、あいた穴にシャーペンの芯がジャストフィットしてしまったり。
そういえば、黒板にフリーハンドできれいに円の描ける先生がいましたっけ。
社会科の先生でしたが、分布図などの説明が必要なとき、黒板に向かっておもむろにチョークをサーッと走らせるんです。次の瞬間、書き出しと書き終わりの点がピタッとつながり、真円が出来上がります。
もちろん、席からは拍手喝采。何度見ても感動ものでした。