電話相談をしていると、本当に稀ですが、食事をしながら相談される方がいます。
飲み物くらいなら私は気になりません。
長時間待機していることもありますし、お互い人間ですから、水分補給は必要です。
ところが時々、「もぐもぐ……」
「カチャカチャ……」という音が、相談中ずっと聞こえてくることがあります。
しかも相談内容は、
「夫との離婚を考えています」
「彼に突然別れを告げられました」
「もう生きているのが辛いです」
そんな人生の大きな悩みだったりするのです。
私はそのたびに不思議な気持ちになります。
もちろん事情がある場合もあります。動揺しすぎて何か口に入れていないと落ち着かない。仕事が忙しくて、食事の時間を削って電話をしている。そういうこともあるでしょう。
そんな時は最初に一言、「すみません、食べながらでもいいですか」と言ってくだされば、私は何とも思いません。人には人の事情がありますから。
でも、そうではない場合も少なくありません。そして経験上、そういう方には共通点があります。
話を聞いているようで聞いていない。
相手の言葉を最後まで待てない。
聞きたいことだけ聞いたら満足する。
そして最後は「ありがとうございました。」どころか「わかりました」もない状態でガチャ。挨拶もなく電話が切れる。
もちろん私は仕事です。そのことで腹を立てたりはしません。
ただ、電話を切った後に、
「ああ、この人は普段からこういう人間関係の作り方をしているのだろうな」
と思うことがあります。
少し辛口な言い方になりますが、
人間関係のトラブルというのは、ある日突然降ってくるものばかりではありません。日々の小さな積み重ねが結果として現れていることもあります。
本人には悪気がない。だから厄介なのです。
自分では普通にしているつもり。でも相手から見ると、「私の話をちゃんと聞いてくれていない」「大切に扱われていない」そんな印象を与えてしまう。
その小さな違和感が積み重なって、人は少しずつ離れていきます。
恋人が離れていく。
友人が減っていく。
職場で孤立する。
そして本人だけが、「どうしてこんなことになるの?」
と首をかしげるのです。
占いをしていると、カードより先に見えてしまうものがあります。
それは、その人の人との向き合い方です。
カードは未来の可能性を示します。
でも、人との向き合い方は、その人自身が毎日作っている未来です。
だから私は時々思います。
お気の毒だけれど、それでは同じことが繰り返されるだろうな、と。
厳しい言葉に聞こえるかもしれません。
でも、人間関係を変えたいなら、まずは相手に向き合う姿勢を変えることです。
案外、運勢を変える第一歩は、そんな当たり前のところにあるのかもしれません。