個人事業主の「事業用口座」を分けるメリット|帳簿づけがぐっと楽になる理由

個人事業主の「事業用口座」を分けるメリット|帳簿づけがぐっと楽になる理由

記事
法律・税務・士業全般
こんにちは、ゼロ分です。
税理士業界で8年、記帳や月次決算の実務に携わってきました。

「生活費と仕事のお金が同じ口座に入っていて、帳簿をつけるたびに明細を見分けるのが大変…」。個人事業を始めたばかりの方から、こうしたお悩みをよく伺います。
今回は、個人事業主が「事業用の口座」を分けておくと何がうれしいのかを、帳簿づけの考え方としてまとめます。

1. 事業のお金の動きがひと目でわかる


ひとつの口座で生活費と事業のお金をまとめて管理していると、明細には次のような取引が混ざって並びます。
・売上の入金
・仕事で使うソフトや通信費の支払い
・食費や家賃などの生活費
・家族への送金
この中から事業に関係するものだけを拾い出すのは、意外と手間がかかります。
事業用の口座を分けておけば、その口座の明細がそのまま事業のお金の流れになります。今月いくら入って、いくら出ていったのかを、明細を見るだけでつかみやすくなります。
figure.png


2. 帳簿づけの手間と迷いが減る


会計ソフトに口座の明細を取り込んで記帳している方も多いと思います。口座が混ざっていると、取り込んだ明細の一つひとつについて「これは事業の取引か、私的な取引か」を判断しなければなりません。
口座を分けておくと、取り込んだ明細のほとんどが事業の取引になるので、判断に迷う場面が少なくなります。
また、私的な支払いが帳簿に紛れ込んだり、反対に事業の支払いを記録し忘れたりといった、記帳のミスも防ぎやすくなります。

3. あとから説明しやすい記録が残る


事業用の口座には、売上の入金や経費の支払いが日付と金額つきで残ります。これは、取引の記録を見返すときの大切な手がかりになります。
「この入金は何の売上だったか」「この支払いは何に使ったか」を確認したいとき、事業の取引だけがまとまっていれば、探す手間がぐっと減ります。
帳簿と口座の残高を照らし合わせる作業も、事業用の口座なら比較的スムーズに進められます。

まとめ:まずは入金と支払いの窓口をひとつにする


事業用の口座を分けるときは、次のような順番で進めると取り組みやすくなります。
・事業用に使う口座をひとつ決める
・売上の入金先をその口座にそろえる
・仕事の支払いも、できるだけその口座やそこから引き落とされるカードにまとめる
いきなり完璧に分けようとしなくても大丈夫です。生活費の口座から事業の支払いをしてしまったときは、そのつど帳簿に記録しておけばあとから整理できます。少しずつ「事業のお金はこの口座」という習慣をつくっていきましょう。

記帳代行も出品しています。よろしければプロフィールからご覧ください。

税金の計算や申告の判断については、税理士さんにご相談ください。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す