謹賀新年・クイズ十虎大将軍

明けましておめでとうございます。
旧年中も困難な状況が続き、今年こそは事態が好転して、皆様にとって素晴らしい一年になることを願ってやみません。
そして私も、皆様により素晴らしいサービスを提供できますよう、研鑽を惜しまない所存です。今後もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

さて今回は、今年が寅年であることにちなみ、「虎」を含む言葉10個の読みを問題にしてみようと思います。
正答は、問題の後に記してあります。意味の解説もありますので、併せてお楽しみくだされば幸いです。

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問題1

問題2

問題3

問題4

問題5

問題6

問題7

問題8

問題9

問題10 ※解答は複数あります

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ここから、正解と解説です。

問題1

正解は「きこ」です。

これは「虎に乗ること」で、ひとたび虎に乗ったなら簡単には降りることができないことから、「騎虎の勢い」という形で「一度勢いがついたものは、途中でやめられない」という意味で用いられます。

問題2

正解は「びゃっこ」です。

中国での言い伝えによると、天の四方は「四神」と呼ばれる霊獣たちが配されており、東方の青龍（せいりゅう）、北方の玄武（げんぶ）、南方の朱雀（すざく）と共に西方を守るのがこの白虎です。

問題3
正解は「とらふ」です。

楢（なら）や樫（かし）、橅（ぶな）などの広葉樹から造られる木材に見られる、虎の毛のような横縞模様のことです（『斑』は「まだら」という意味をもちます）。

問題4
正解は「きじとら」です。

茶色の地に黒い縞模様が入った、雑種の猫によく見られる模様です。メスの雉（キジ）を思わせる模様なので、この名があります。

これに似た模様に、灰色の地に黒の縞模様の「鯖虎（さばとら）」というものもあります。もちろん、鯖の皮の模様に似ているためにそう呼ばれるのです。

問題5
正解は「いたどり」です。

春先に採れる若芽が、山菜として和え物や天ぷらにして食される、タデ科の多年生植物です。茎に（問題3の）虎斑が現れること、そしてその茎が充分堅く杖として使いやすかったことにより、この漢字が当てられています。

問題6
正解は「おまる」です。

まだまだ小さい幼児のために使われる便器のことです。古く、用を足すことを「放（ま）る」と言い、それが名詞となったものとされます。漢字の由来は、虎の子が座る様子に似た形状だからだという説があります。

問題7
正解は「あめふらし」です。

よく海岸でみられる軟体生物の総称で、突いたときなどに海中に放つ紫色の体液が、雨雲が広がる様子に似ているからこう呼ばれます。

表皮に、食べている海藻に由来する毒を蓄えるものが多いのですが、一部の地域では海藻が無毒なために食用とされています。独特の食感があるが無味、とのことです。

問題8
正解は「もがりぶえ」です。

「虎落」とは竹を互い違いに縄で編んで立てた垣のことです。ここに冬の強い北風が当たることで生じる音のことを、楽器になぞらえてこう呼ぶものです。もちろん、冬の季語です。

問題9
正解は「おこぜ」です。

多くの怖い外見の魚がオコゼと呼ばれるのですが、多くの場合、カサゴ目フサカサゴ科に属する「オニオコゼ（鬼虎魚）」のことを指します。背びれ、腹びれ、尾びれに毒針をもちますが、丁寧に取り除けば、少ない可食部は美味なので、高級魚として扱われています。

問題10
正解は「はりせんぼん」、または「かわせみ」です。

フグ目ハリセンボン科の多数の棘（とげ、鱗の変化したもの）をもつ魚と、ブッポウソウ目カワセミ科の水辺に棲む水色の鳥、両方がこの字で表されるのが興味深く、この問題を最後に持ってくることにしました。

なお、一字の「鯱」なら、「海のギャング」として知られる獰猛（どうもう）なマイルカ科の哺乳類「しゃち」のことになります。同じ字の組み合わせで指すものが全く異なるというのが、漢字文化の奥深さを思わせるものです。

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