「Googleの優先ソースに登録してもらいましょう」。
最近、新聞社やニュースサイトで、こんな案内を見かけるようになりました。
では、小さな会社のホームページでも取り組んだほうがよいのでしょうか。
先に結論をお伝えします。
お知らせや業界の情報を継続して発信している会社なら、試す価値があります。
そうでなければ、急いで手を付けなくてもかまいません。
この記事では、仕組みと決め方、やるならどこまでで十分かをまとめました。
■優先ソースとは何か
Google検索を使う人が、「このサイトの記事を優先して見たい」と自分で選べる仕組みです。
選ばれたサイトには、次のようなことが起きるとGoogleは説明しています。
・その人の検索で「トップニュース」の欄に、そのサイトの記事が出やすくなる
・「優先」の印が付くことがある
・AIモードやAIによる概要でも、選んだ人に印が付くことがある
大事なのは、選ぶのは読者だということです。
サイトの運営者が申し込むものではありません。
また、選んでいない人の検索結果が変わるとは説明されていません。
■誤解されやすい3つのこと
・検索順位を上げる仕組みではない
Googleの案内に、順位が上がることを約束する説明はありません。
・会社名で探す人のための仕組みではない
主に関わるのは、ニュースの話題で表示される「トップニュース」の欄です。
・ボタンの設置は条件ではない
ボタンやリンクは読者を案内するための例で、なくても対象になり得ると案内されています。
■やる・やらないの決め方
次の3つを順に確かめてください。
1. 月に1回以上、お知らせやコラムを更新しているか
2. 業界の動きや制度の変更など、話題になることを書いているか
3. すでに読んでくれている人がいるか(メールマガジン、SNS、お客様)
3つとも当てはまるなら、案内を出してみる価値があります。
1つでも当てはまらないなら、後回しで問題ありません。
問い合わせを増やしたいだけの段階なら、サービスのページを直すほうが先です。
業種の例で考えると、次のようになります。
・業界ニュースを毎週書いている専門の会社:試す価値あり
・お店の新商品や行事を毎月伝えている:常連のお客様向けに試してもよい
・会社案内とサービス紹介が中心の会社:後回しでよい
・更新が1年以上止まっている:先に更新を再開する
■やるなら、どこまでで十分か
小さな会社なら、順番は次のとおりで十分です。
1. Googleの優先ソースの設定画面で、自社のサイトが出てくるかを調べる
2. 出てきたら、案内用のリンクを用意する
3. お知らせのページの下、メールマガジン、SNSの投稿で「登録していただけると、当社の記事が見つけやすくなります」と伝える
4. 3か月後に、続けるかを決める
設定画面と案内用のリンクの作り方は、Googleの検索セントラルで「優先ソース」と調べると確認できます。
対象になるのは、ドメインかサブドメインの単位のサイトです。
「/blog」のように、ドメインの下のフォルダの単位では対象になりません。
ボタンを作るには、ページに短いコードを足す必要があります。
小さな会社なら、まず文字のリンクで十分です。
ボタンの見た目にこだわるのは、読んでくれる人が増えてからにしましょう。
■どう効果を見るか
Googleの案内の中に、登録してくれた人数を調べる方法は見当たりませんでした(2026年11月時点)。
そのため、効果は間接的に見ることになります。
・案内のリンクが押された回数を、GA4などで見る
・お知らせの記事への訪問が増えたかを見る
・Search Consoleで、記事のクリック数を前の月と比べる
はっきりとした数字が出ないことを前提に、手間をかけすぎないようにしましょう。
■やってはいけないこと
・登録をお願いする画面を、記事の前に大きく出す
・「登録すると上位に出ます」と説明する
・記事の更新を止めたまま、案内だけを出す
・登録をうたう有料の案内を、中身を確かめずに申し込む
■頼むときに伝えること
・ホームページのアドレス
・お知らせやコラムの更新の頻度
・案内を出したい場所(記事の下、メールマガジンなど)
・文字のリンクでよいか、ボタンにしたいか
・ページを編集できる人がいるか
この5つが分かれば、制作会社にも話が伝わりやすくなります。
■自分で確かめるチェックリスト
・月に1回以上の更新ができている
・話題になりそうな内容を書いている
・設定画面に自社のサイトが出てくる
・案内の文で、順位が上がるとは書いていない
・案内のリンクが押された回数を見られる
・3か月後に見直す日を予定に入れた
■よくある質問
Q. 申し込みや費用は必要ですか?
A. Googleの案内に申し込みの手続きはありません。読者が設定画面で選ぶ仕組みです。
Q. 日本語のサイトでも使えますか?
A. Googleは、トップニュースでの優先ソースはGoogle検索が提供されているすべての言語で使えると案内しています。
Q. 自社のサイトが設定画面に出てきません。
A. ドメインやサブドメインの単位のサイトだけが対象です。それでも出ないときは、無理に対応せず、更新を続けながら時間をおいて調べ直しましょう。
Q. 社員や知人に登録してもらえば効果がありますか?
A. 選んだ本人の検索での扱いが変わる仕組みです。お客様に届くわけではないので、数を増やす意味はあまりありません。
Q. AIの回答にも出やすくなりますか?
A. 選んだ人に印が付くことがあるとの説明です。AIの回答に出やすくなるとまでは案内されていません。
■任せたい方へ
ご自分で判断して案内を出せる方は、この手順で十分です。
「うちは取り組むべき段階なのか分からない」「先に直すところを整理したい」という方には、集客のご相談をお受けしています。
優先ソースも含めて、何から手を付けるかの順番を一緒に整理します。
Web集客コンサル|集客の設計図を一緒に作ります