WordPressの「ユーザー」を開いたら、見覚えのない名前の管理者がいた。
誰かが勝手に入り込んで、自分用の入口を作った可能性があります。
すぐに消したくなりますが、消す前にやっておきたいことがあります。
この記事では、見つけたときの順番をまとめました。
■まず、本当に知らない人かを確かめる
慌てる前に、次の人が作ったものではないかを確かめます。
・制作会社や、前の担当者が作った作業用のアカウント
・社内のほかの人が作ったアカウント
・プラグインが自動で作るアカウント
社内や、サイトを作った会社に聞いて、誰も心当たりがなければ、入り込まれたと考えて動きます。
■消す前に控えること
アカウントを消すと、手がかりも一緒に消えてしまいます。次のことを控えておきます。
・ユーザー名、表示名、メールアドレス
・作られた日時(分からなければ、見つけた日時)
・そのアカウントで書かれた記事やページがないか
・ユーザー一覧の画面の写真
作られた日時が分かると、いつ入り込まれたかの見当がつき、どの時点のバックアップに戻せるかの判断にも使えます。
■やる順番
1. 画面の写真を撮り、上の情報を控える
2. 自分を含め、残す管理者全員のパスワードを、長く新しいものに変える
3. 知らない管理者を消す(記事が書かれていたら、内容を確かめてから扱いを決める)
4. 見覚えのないプラグインや、知らないページ・記事が増えていないかを見る
5. サーバーやFTPのパスワードも変える
入り込まれた入口がふさがっていないと、消してもまた作られます。
消して終わりにせず、入り口を探してふさぐところまでが対応です。
■お問い合わせの情報があるサイトなら
お問い合わせフォームの内容をサイトの中に保存している、会員の登録がある、といったサイトでは、
お客様の情報が見られたおそれも考えます。
いつ入り込まれたかが分かれば、影響の範囲を絞れます。控えた日時は、ここでも役に立ちます。
■頼むときに渡すもの
・気づいた日時と、知らない管理者のユーザー名・メールアドレス
・ユーザー一覧の画面の写真
・WordPressから届いた通知のメールがあれば、その画面
・最近更新していないプラグインやテーマの心当たり
・すでに自分でやったこと(パスワードの変更など)
■こんなときは、自分だけで抱えない
・消したのに、また知らない管理者が増えた
・知らないプラグインやファイルが増えている
・検索結果に、知らないページが出ている
・サイトを開くと、別のサイトへ飛ばされる
これらは、サイトの中に仕掛けが残っている合図です。
早めに、復旧に慣れた人に相談してください。
■これからの備え
・管理者は必要な人だけにし、辞めた人や使わない作業用のアカウントは消す
・ログインに二段階認証を入れる
・ユーザー一覧を、月に1回は見る
・バックアップを、数世代分残しておく
■自分で確かめるチェックリスト
・社内や制作会社に、心当たりがないかを聞いた
・ユーザー名・メールアドレス・日時を控えた
・画面の写真を撮った
・残す管理者のパスワードを変えた
・知らないプラグイン・ページがないかを見た
■よくある質問
Q. すぐに消してはいけませんか?
A. 消すこと自体は必要です。その前に、控えるべき情報を残しておいてください。
Q. 知らない管理者で書かれた記事があります。
A. 中に、知らないリンクや仕掛けが入っていることがあります。公開のままにせず、内容を確かめてください。
Q. パスワードを変えれば、もう大丈夫ですか?
A. パスワードを変えても、サイトの中に入口が残っていると、また入られます。入口を探すところまで進めましょう。
Q. バックアップに戻せば直りますか?
A. 入り込まれる前のバックアップに戻すのは有効です。ただし、入られた原因をふさがないと、また同じことが起きます。
Q. お客様に知らせる必要はありますか?
A. お客様の情報が漏れたおそれがあるときは、知らせ方を含めて専門の方に相談してください。
■直してほしい方へ
ご自分で対応できる方は、この手順で十分です。
「入口が分からない」「また増えた」という方には、乗っ取りや改ざんの復旧をお受けしています。
控えた情報と画面の写真をお送りいただければ、話が早く進みます。
乗っ取り・改ざんのWordPressを復旧します