地道にやっているのに、なぜか報われない
ココナラで真面目にサービスを提供しているのに、なかなかアクセスが伸びない。実績もレビューも一つひとつ丁寧に積み上げているのに、派手な演出をしている出品者の方が、なぜか売れている。そんな感覚を抱いたことがある人は、きっと少なくないと思います。
これは、あなたの実力の問題ではないことが多いです。今日はその理由と、これから状況がどう変わっていくと考えているかを書いてみます。
派手な演出が、一時的に強かった時代
人の意思決定は、「今だけ」「残りわずか」といった希少性の演出や、水増しされたフォロワー数・実績、権威っぽく見える肩書きや生活感の演出に、想像以上に強く影響されます。これは心理学的にもよく知られた傾向で、悪気なく使っている人もいれば、意図的に使っている人もいます。
厄介なのは、こうした演出は検証されるまでの間、実力以上に「できる人」に見えてしまうということです。一方で、誠実にサービスの限界や得意不得意を正直に書いている出品者ほど、地味に見えてしまう。この非対称性が、真面目にやっている人ほど損をしているように感じる原因だと思っています。
でも、これは「今だけ」の現象かもしれない
ここからが、伝えたかった本題です。この状況は、これから少しずつ変わっていくと僕は考えています。
すでにその兆候は出版の世界にも現れていて、AIで大量生産された作品が文学賞に殺到し、選考側がAI利用の有無を確認したり、対象から除外したりする動きが広がり始めています。検索の世界でも、AIが直接答えを返す時代に入ったことで、煽りタイトルだけでアクセスを稼ぐ戦略の効果は薄れてきています。同じ流れは、遅かれ早かれ、サービス販売の世界にも及んでくるはずです。誇張された実績も、水増しされた評価も、AIによる横断的な検証にさらされる時代が近づいています。
「誠実可視化アルゴリズム」という考え方
僕はこの現象を「誠実可視化アルゴリズム」と呼んでいます。AIの真贋判定能力が上がるほど、誇大な演出よりも、地道で誠実な発信の方が、相対的に評価されるようになっていくという考え方です。Xも煽り記事や広告報酬目当てのアカウントを排除していく流れですし、ClaudeもAIが書いた記事に暗号を埋め込むと宣言しています。マーケティング心理学を悪用したプロモーションは淘汰され、地道なオリジナリティが勝つ時代です。
これは楽観論というより、構造変化の話です。演出は検証されるまでの一時的な優位性でしかなく、誠実さは検証されるほど強くなる性質のものだからです。長い目で見れば、後者の方が有利な立場に立てるようになっていきます。
今、地道にやっていることは、無駄じゃない
もし今、思うようにアクセスが集まらず、派手にやっている人を見て焦っているなら、慌てて演出を強くする必要はないと思います。むしろ、実績を誇張せず、できないことは正直に「できない」と書き、レビューや実績をこつこつ積み上げていくことの方が、これからの時代における合理的な戦略になっていきます。
今日から何かを変える必要はありません。ただ、今やっていることの方向性は、間違っていないということだけ、伝えたくてこの記事を書きました。