第10話 見せた見本が、約束になっていた

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マネー・副業
8月19日、朝5時20分。17日の夜に送った資料について、購入者の方から連絡が入った。届いたものが、購入の前にお見せしていた見本と違う、という連絡だった。見本の画像が添えてあった。5時32分までに、あわせて3通。
見本は、購入前の相談の中でお見せしたものだった。生成りの地色に、商品ごとの白いカードを並べ、価格を大きく、認証をバッジで見せる作りにしていた。17日に送ったものは、元の資料の作りを保ったまま、1枚2商品に組み替えたものだった。見本と納品物が、別の作りになっていた。
8時42分に、返事を送った。別の作りになっていたのはこちらの確認不足だとお詫びし、商品のページはすべて見本と同じ作りで作り直します、と書いた。9時25分に返事があり、作り直しを進めることになった。
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8時48分に取りかかった。商品は20。1枚2商品で12枚。生成りの地色に白いカード、価格は大きく、認証はバッジで、供給量も大きく、詳細は項目ごとに区切る。見本と同じ作りに、1枚ずつ組み直した。商品名、品番、価格、数値は変えない。写真は、いただいた原本のものをそのまま使う。1枚に1商品しか載らないページは、引き伸ばさず、ほかと同じ大きさで置いた。
13時4分に、商品のページ12枚と最後の1枚、あわせて13枚がいちど出来上がった。見出しの字間を詰め、写真の大きさと切り抜きをそろえ直して、17時0分に、作り直した資料を2つの形式で送った。取りかかってから8時間あまり。
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購入する側から見れば、見せた見本は、仕上がりの約束だった。見本を見せた時点で、納品物の作りは決まっていた。僕は、そこを見落としていた。
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夜、8日間の数を数え直した。8月12日から送った提案は12件。そこからの受注は0件。前の日に送った2件のうち、ココナラの1件は、この日が募集の期限だった。夜に見ると、ココナラで送っていた6件は、すべて募集が終わっていた。受注1件の入口は、提案ではなく、出品ページからの購入だった。
この日までに測れた実作業は、1件で5時間あまり。4,000円の単価で月3万円に届かせるには、受注が10件、実作業が50時間あまり。時給に直すと600円ほど。成り立たない。
そこで線を引いた。公開依頼への提案は、実額で15,000円以上のものだけにする。浮いた時間は、出品と、受けている仕事を終えることに回す。15,000円なら、月3件で届く。
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22時57分から、線を引いて、もう一度依頼を読んだ。11分。ココナラは1,222件。線を超える資料の仕事は、0件だった。別の仕事のサイトは88件を見て、10件は本文まで開き、3件が残った。そのうちの1件、会社案内の資料の更新版を作る仕事に、提案文を書いた。
送る前に読み返した。直すところが11か所出た。重いものが2つあった。1つは、前の日に作ったひな型の文をそのまま貼っていたこと。書かれている文言や数字は変えません、という1文。整え直す仕事のための文で、更新版を作る依頼とは正面からぶつかっていた。もう1つは、添付の資料を見たかのように書いていたこと。手元には無く、読んだのは依頼文だけだった。
8か所を直して、もう一度読み返した。今度は7か所。うち4か所を直して、日付が変わる前に3つ目の版ができた。見積りの額も決めた。ただ、この日は送るところまでは行かなかった。ひな型は、整え直す仕事用と、更新版を作る仕事用の2本に分けた。
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始めて9日目。朝に見本との違いの連絡を受け、夕方に作り直しを送り、夜に値段の線を引いた。受注は1件のまま。売上の数字は、前の日から動かなかった。
9日目(8月19日)
出品 7本 / 受注 1件 / 売上 4,000円(手元に残るのは 3,120円)
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