「情報を売る」ビジネスは、もう終わりに近づいている

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「なぜ世界的金融資本は、情報商材を売らないのか」


以前、ある方にこう聞いたことがあります。「情報商材の販売がそんなに儲かるなら、なぜ世界的な金融資本はそこに参入してこないのか」と。

返ってきた答えは、こうでした。「考えるに値しないほど、影響力が小さいビジネスだからだ」。

正直、この答えは的を射ていると思いました。情報を右から左に流して利益を得るというビジネスモデルは、規模で見れば非常に小さく、巨大資本がわざわざ手を出す市場ではありません。そしてこの構造は今、AIの登場によって、さらに厳しい局面に入ってきています。

AIが、情報の価値そのものを溶かしていく


イーロン・マスク氏は、AGI(汎用人工知能)が到来する未来について語る中で、情報を処理・分析すること自体を付加価値としてきたビジネスモデルは、いずれ成立しなくなると述べています。デジタル業務の処理コストが限りなくゼロに近づく時代には、人間が時間をかけて集めた情報や知識を右から左へ提供するだけの仕事は、AIによる圧倒的な処理効率の前に、価値を保てなくなるという趣旨です。

情報商材の本質は、まさに「情報を集めて、まとめて、渡す」という行為です。この行為自体の価値が、AIによって限りなくゼロに近づいているのだとすれば、これから情報を売って稼ぐというビジネスモデルは、かなり厳しい局面に立たされていると考えるべきでしょう。

これからは「教える」ではなく「一緒にやる」の時代へ


とはいえ、これは「知識やノウハウに価値がなくなる」という話ではありません。情報を渡して終わりにする販売スタイルが通用しなくなる、という話です。

これから求められるのは、情報を渡すことではなく、実際に手を動かしながら実践力を身につけてもらう、いわば職業訓練校のようなスタイルだと考えています。座学で終わらず、その場で一緒に手を動かし、フィードバックを重ねながら、受け取った側が実際に「できる」ようになるところまで伴走する。情報の価値がゼロに近づいていくからこそ、逆に「実践に付き合う」ことの価値は相対的に上がっていくはずです。

儲かる系の情報ほど、まず自分のために使う


もう一つ、正直な話をしておきます。もし本当に儲かるノウハウを持っているなら、それを商品として他人に売るよりも先に、まず自分自身のために使った方が合理的です。

儲かる情報を情報のまま右から左に流すのではなく、自分で実践して結果を出し、その結果を土台にして「一緒に実践する」サービスへと形を変えていく。これが、情報の価値が薄れていく時代における、自然な生き残り方だと思っています。

もしあなたが今、情報を「渡す」形のサービスを提供しているなら、その内容を「一緒にやる」形にどう変えられるか、一度考えてみる価値があるかもしれません。


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