その家には、どんな選択肢がありますか?

その家には、どんな選択肢がありますか?

記事
法律・税務・士業全般
~家のこれからを考える~

前回は、家そのものだけでなく、

「これから、その家に関われる人は誰なのか?」

という、家族の現在地について考えてみました。

家の今が分かる。

家族の今も分かる。

ここまで整理出来たら、ようやく次の段階です。

この家には、これからどんな選択肢があるのだろう?

今回は、そこを考えてみたいと思います。

「売る・残す」だけではない家の将来について考える時、

「売るのか?残すのか?」

どうしても、この二択になりがちです。

でも実際には、もう少し選択肢があります。

今のまま住み続ける。

家族の誰かが住む。

貸す。

売る。

しばらく維持する。

建物の状態によっては、解体して土地として考えることもあるでしょう。

もちろん、すべての家で、すべての方法が使えるわけではありません。

それでも最初から、

「もう売るしかない。」

「実家だから絶対に残さなければ…」

と決めてしまう前に、

どんな方法が考えられるのか、一度並べてみる。

私は、それが大切だと思っています。

どの方法にも「良い面」と「考えること」がある。

例えば、貸す。

家を残しながら収入を得られる可能性があります。

でも、修繕が必要かもしれない。

入居者の募集や、その後の管理も必要になります。

残す。

思い出のある家を手放さずに済みます。

一方で、固定資産税や維持管理は続きます。

誰が庭を手入れするのか?

誰が冬の除雪をするのか?

そうしたことも考えなくてはいけません。

売る。

管理の負担から離れることはできます。

でも、一度手放せば戻すことは困難です。

家族にとって思い入れの強い家なら、金額だけでは決められないこともあると思います。

つまり、

どの選択肢にも、良い面と考えておかなければならない面があります。

不動産会社だから「売却」ではない。

私は不動産の仕事をしています。

当然、売却のお手伝いをすることもあります。

でも、

「不動産会社に相談したら、売る話になるのではないか?」

そう思う方もいるかもしれません。

私は、本来そうではないと思っています。

勿論、売るという選択肢を選ぶこともあるでしょう。

ただ私は、そこに至るまでの過程が大切だと思っています。

家のことは、誰にとっても簡単に答えが出せるものではありません。

最初から売るというゴールありきでは、納得出来ない人もいると思います。

その人の考えや環境に合わせた、より良い方法を一緒に考えてあげる。

遠回りかもしれませんが、私はその道を歩きたいと思います。

「売る前に、まず整理する。」

例えば、

その家が今どうなっているのか?

家族はどう考えているのか?

残した場合には何が必要なのか?

貸すことは現実的なのか?

そのうえで、

「やはり売却が一番合っている。」

という結論になるなら、それでいい。

反対に、

「今は売らない。」

という結論になることもあると思います。

私のお客様でも、そのような方は何人もいます。

大切なのは、

最初から答えを決めて相談することではなく、
その家族にとって、現実的な選択肢を整理すること。

私は、そう考えています。

今は、まだ決めなくていい。

第12話では「家の今」を見ました。

第13話では「家族の今」を見ました。

そして今回は、そこから考えられる選択肢を並べてみました。

でも、この段階でもまだ、

「どれにするか?」

を、決める必要はありません。

まず、

家の現在地を知る。

家族の現在地を知る。

そして、どんな選択肢があるのかを知る。

ここまで材料が揃って初めて、

「では、自分たちはどうしたいのだろう?」

という話が出来るのだと思います。

次回は、ここまで整理した材料を持って、

家族で方向性を考える

ところまで進めてみます。





了
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