まず、家の「今」を知っていますか?

まず、家の「今」を知っていますか?

記事
法律・税務・士業全般
~家のこれからを考える~

前回は、何も起きていない今だからこそ、「家のこれから」を考えておくことについて書きました。

では、ここから何をすればいいのでしょう。
私はまず、その家の「今」を知ることから始めてみるのがいいと思います。

たとえば、ご実家についてこんなことを聞かれたら、すぐ答えられるでしょうか。

・土地と建物は誰の名義なのか?
・固定資産税は誰が払っているのか?
・土地と建物の権利関係はどうなっているのか?
・大切な書類はどこに保管されているのか?
・住宅ローンや抵当権は残っていないのか?
・そして今、誰がその家を管理しているのか?

自分の家なら分かっていても、親が住んでいる実家となると、
「そういえば、知らないな」ということもあるかもしれません。

「知っているつもり」を一度確認する
家の将来について考えようとしても、現在地が分からなければ、その先を考えるのは難しくなります。

例えば、
「父の家だから、当然、父名義だろう」
と思っていたら、土地の一部が祖父の名義のままだった。そんなこともあり得ます。だから最初から難しいことを調べる必要はありません。

まず、

・土地と建物の名義
・固定資産税の通知書
・登記関係の書類
・ローンや抵当権の有無
・火災保険などの契約
・家を管理している人

このあたりから確認してみる。

分からないものがあれば、
「分からないことが分かった」それだけでも前進です。

家の状態そのものも見ておく
書類だけではありません。

・屋根や外壁。
・庭や樹木。
・給湯器などの設備。
・冬の除雪。

今は普通に暮らせていても、数年後には修繕が必要になるかもしれません。

実は、ここを確認しておくことは、とても大切です。

私の歩いている街で、遠方のご実家を相続で取得した方がいて、これを機会に生まれ育った故郷に帰ろうと決心した。

そして、その実家の状態をよく確かめずに、とりあえず引っ越してから色々確認しようと思ってしまった。

自分の中では、以前暮らしていた記憶のままだったんですね……。

ただ、実際引っ越してから水道管の漏れ、外壁の劣化、庭の木の越境など、問題が次々に起こって大変な思いをしている。

と、いううような例がありました。

家の将来を考えるというと、どうしても、「売るのか、残すのか」と、いきなり答えを出そうとしてしまいます。でも、その前に現在地を知る。私はそれが最初の実務的な一歩だと思っています。

そして、家のことが分かってくると、もう一つ確認したいことが出てきます。それは、「家族の今」です。

次回は、家ではなく「人」の側から、これからを考えてみたいと思います。



了
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