家だけでなく「家族の今」も整理する。

家だけでなく「家族の今」も整理する。

記事
法律・税務・士業全般
~家のこれからを考える~

前回は、名義や書類、管理状況など「家の今」を確認することについてお伝えしました。

でも、家だけを調べても「これから」は決められません。

何故なら、その家に関わるのは人だからです。

今回は、「家族の今」を整理してみます。

これから、その家に関われる人は誰だろう?
例えば、今は親が一人で実家に住んでいる。
子供は二人。
一人は近くに住んでいるけれど、もう一人は遠方。
それぞれ仕事があり、家族があり、生活があります。

今は親が家のことを全て出来ていても、庭の手入れが難しくなったら?
除雪が出来なくなったら?
入院したら?
施設へ移ることになったら?

その時、誰が家のことをするのでしょう。

これは「誰が相続するか」という話とは少し違います。
もっと手前にある、日常の管理を誰が担えるのか?
という話です。

「できる」と「やりたい」は違う。
近くに住んでいるから、その人が管理する。
長男だから、その人が引き継ぐ。

そう簡単には決められないと思います。

距離だけではなく、

仕事や子育て。
経済的な事情。
本人の考え。

それぞれ違います。

常識や世間の評価を気にして、
自らの考えや状況に反して、
或いは、仕方ないと諦めて、

不本意な決断をすると、
それは何れ波紋となって家族全体に広がっていきます。

あの時こうしておけば。
どうしてあの時言ってくれなかった。
そんな話なら、あの時引き受けなかった。

不満はある時爆発し、
取り返しのつかないことにもなり兼ねません。
だからこそ、よく話し合うのです。

家のこれからを考える時、
「家がどうなっているか?」と同じくらい、
家族がどうなっているかを知っておく必要があります。

誰が近くにいるのか?
誰なら時々様子を見に行けるのか?
逆に、誰には難しいのか?
本人はこれからも住み続けたいのか?

こうしたことを、一度整理してみる。
この段階でも、まだ結論を出す必要はありません。

家の現在地と家族の現在地。
この二つが見えてくると、ようやく次のことを考えられるようになります。

「では、この家にはどんな選択肢があるのだろう?」

次回は、そこを考えてみます。



了
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