数III・数Cの記述で「分かっているのに落とす」3つのミス|国公立二次の前に確認

数III・数Cの記述で「分かっているのに落とす」3つのミス|国公立二次の前に確認

記事
学び
現役の塾講師として、高校生に数学を教えています。

共通テストが近づくこの時期、記述模試の答案を見ていると、「解き方は分かっているのに点が落ちる」パターンがはっきり見えてきます。
今回は、数III・数Cでとくによく見かける3つを紹介します。どれも知識の量ではなく、「答案を書くときの癖」で起きるミスです。


【ミス1】∞−∞ を 0 にしてしまう(数III・極限)
02_limit.png

例:lim(n→∞)(√(n²+3n) − n)を求める。

「どちらも∞だから、引いたら0」と書いてしまうミスです。
正しくは、分子を有理化します。

√(n²+3n) − n = 3n /(√(n²+3n) + n)

分母と分子をnで割ると、3 /(√(1+3/n) + 1)→ 3/2 になります。

∞−∞ や ∞/∞ は「答えが0」ではなく、「まだ分からない」という合図です。見たら必ず式を変形する、と決めておけば防げます。


【ミス2】ベクトルの内積で、三角形の内角をそのまま使う(数C)
03_vector.png

例:1辺2の正三角形ABCで、ベクトルABとベクトルBCの内積を求める。

内角が60°だからと cos60° を使うと 2 になりますが、正解は −2 です。

内積の角は、2つのベクトルの「始点をそろえたとき」の角です。ベクトルABをBの先まで延ばすと、ベクトルBCとのなす角は120°です。

2 × 2 × cos120° = −2

計算に入る前に「矢印のしっぽをくっつけたか」を確かめるだけで防げます。


【ミス3】極方程式で x²+y² をばらしてしまう(数C)
04_polar.png

例:x²+y² = 4x を極方程式で表す。

x=r cosθ、y=r sinθ を1文字ずつ代入すると、式が重くなって手が止まります。
x²+y² は、ひとかたまりのまま r² に置き換えます。

r² = 4r cosθ より、r = 4cosθ

逆に r = 6sinθ を直交座標の式にするときは、両辺に r を掛けて r² = 6r sinθ とします。これで x²+y² = 6y、つまり中心(0, 3)、半径3の円です。

「x²+y² は r²、r cosθ は x、r sinθ は y」の3点セットで覚えておくと、どちらの向きの変換もすぐにできます。

※これは、私自身が問題を解き直していて引っかかったものです。講師でも、型を持っていないと手が止まります。


【3つに共通すること】

3つとも、公式を知らないから起きるミスではありません。
「答えを出す前に、一度立ち止まって確かめる」習慣がないことで起きます。

・極限:∞−∞ の形になっていないか
・内積:始点はそろっているか
・極方程式:x²+y² のかたまりはないか

こうした確認の癖は、自分の答案を他人の目で見てもらうと、身につくのがぐっと早くなります。


【答案を見てほしい方へ】

国公立の二次試験に向けて、数III・数Cの答案を見ながら本番まで一緒に進めるサービスを出しています。
記述模試の答案を送っていただければ、どこで点を落としているかを確かめて、本番までの進め方を一緒に決めます。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す