「新鮮な体験をすべき」と好きな人が言った「…ウスっ!」

「新鮮な体験をすべき」と好きな人が言った「…ウスっ!」

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コラム
学生時代、好きだった人と”詩”の話になった。
別に文学畑でもない、なんでそんな話題になったかも覚えていない。
それまで真剣に詩なんて読んだことなかったので、
高校生の まるぽたは「あー…。谷川俊太郎かなぁ」なんてテキトーに返していた。

「そっちは?」
その人は迷わず答えた
「サムエル・ウルマンの『青春』」

夕焼けに染まる教室だった。
「ちょっと待ってね~…」ポチポチ
その場でその人が調べて、詩を見せてくれた。
好きな人のガラケーの画面越しに、初めて「青春」の詩を読んだ。


この詩、皆さんご存知だろうか。

知らなければ、一度ググってみてほしい。
まるぽたは時々読み返して、自分を鼓舞し、
ちょっとだけ、甘酸っぱい気持ちにも浸る


「ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときはじめて老いる。」

「60歳であろうと16歳であろうと人の胸には驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心人生への興味の歓喜がある。」


いつかやろうは馬鹿野郎なんて誰かが言っていた。
毎年毎年、「早い早い」と言って時間だけが過ぎていく。
今年ももう90日だ。
よりスピーディに より合理的に 世界が流れる


好きな人は言った
「歳を取っても、知らんこと、新鮮な体験をたくさん経験したいねん」
まるぽたは大人びたその人をみて
心の中で「(…ウスっ!)」と背筋を伸ばした。
あの瞬間のゆっくりとした時の流れを、久しく体感していない。


わたしたちは自ら「老い」に向かっていないか?
まだ知らない、心踊る新しい体験を避けてはいないか?


「陶芸したーい」
「近くで陶芸できるところないですか?」
SNSでよく見る書き込み。
行きたい気持ちも、行動に億劫なのも共感できる。


やりたいことがもし陶芸なら、
1000円から始めれるキット作ったので、
商品紹介ページもみてください。

なんて、
そんなCMを挟みながら、
好きだったあの人は今どこで何してるのかなぁって考える。

いつか再開したときに「青春」の詩の話を
自分からしようって決めている。

その話をする時が
まるぽたもあの人も「青春真っただ中」だったらいいな、と思ってる。

つまり、商品紹介ページより、
「サムエル・ウルマンの『青春』」を読みに行って。

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