AIの嘘を減らす。調査先を「公式サイトだけ」に絞る方法

AIの嘘を減らす。調査先を「公式サイトだけ」に絞る方法

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「パートさんを週20時間で採用する。社会保険は必要?」

人事担当者がAIで調べた結果を、そのまま信じるのは危険かもしれません。

実は2026年10月1日、短時間労働者の健康保険・厚生年金の加入条件から、月額8.8万円以上という賃金要件が撤廃されました(一部例外あり)。

ところが2026年10月21日時点、厚生労働省の加入要件ページには、まだ「2026年10月に賃金要件を撤廃予定」と書かれています。

一方、日本年金機構は「2026年10月1日に撤廃されました」と明記。


制度はすでに変わっているのに、公式サイトには改正前の説明が残っているのです。

普通にAIへ「加入条件を教えて」と聞くと、古い情報や非公式サイトの解説を拾う可能性もあります。

そこで使いたいのが、ChatGPTの「Deep Research(詳細な調査)」です。

調査先を、自分で指定できる


Deep Researchは、複数のページを調べて出典付きのレポートにまとめる機能。実は、調査対象のサイトを限定できます。

ChatGPTの「+」メニューからDeep Researchを開き、「Sites(サイト)」→「サイトを管理」へ。

たとえば「mhlw.go.jp」と「nenkin.go.jp」を登録します。

ここが重要。「指定サイトを優先し、ウェブ全体も検索する」設定では、ほかのサイトも対象になります。ウェブ全体への検索を許可せず、指定サイトのみに制限する設定を選びましょう。
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同じ「週20時間」でも、条件は違う


今回なら、次のように依頼します。

2026年10月21日時点で、週20時間働くパート従業員の健康保険・厚生年金と雇用保険の加入条件を比較してください。

企業規模、雇用見込み期間、学生かどうか、施行済み・施行予定の違いを分けて表にしてください。

各条件には①根拠となる公式ページのURL、②そのページの更新日、③制度の施行日を別々に示してください。

日付などが確認できない場合は「不明」と記し、推測しないでください。公式ページ間に食い違いがあれば両方示してください。

開始前にAIが提示する調査計画も確認。「現在の条件」と「今後の改正」を分けるよう必要なら修正します。

この題材が面白いのは、「週20時間以上」という共通点があっても、制度によってほかの条件が異なることです。

たとえば雇用保険では原則31日以上の雇用見込みが必要。一方、健康保険・厚生年金では企業規模、2か月を超える雇用見込み、学生かどうかなども関係します。

一つの数字だけでは判断できないからこそ、複数の公式ページを読み比べる価値があります。

最後は引用元を開く


完成したレポートでは「使用した情報源」と本文の引用リンクを確認します。特に数字・施行日・例外条件は、リンク先の該当箇所まで開きましょう。

ページの更新日と制度の施行日は別物です。 また、公式サイトに絞ってもAIの読み違いは起こり得ます。調査範囲を狭めたことで、重要な情報を見落とす可能性もあります。
research-dates.png

Deep Researchは無料版にも提供されていますが、利用回数には制限があります。サイト限定操作が自分の画面に表示されるかも確認してください。

一つの答えを探すだけなら普通の検索で十分。複数の制度や変更時期を比較するときこそ、調査先を絞るDeep Researchを試してみてください。


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