多店舗経営をしていると、こんな場面はありませんか?
「この店舗は人件費が高すぎる」
「売上に対してスタッフが多いのでは?」
「もう少し人を減らせないか?」
人件費は店舗経営において非常に重要なコストです。
そのため、人件費を適切に管理することは大切です。
しかし、
「人件費が高い=人が多すぎる」
と、すぐに判断してしまうのは少し危険です。
大切なのは、
「なぜ人件費が高くなっているのか?」
を数字から確認することです。
人件費だけを見て判断していませんか?
例えば、A店とB店があるとします。
A店
売上:500万円
人件費:150万円
労働時間:2,500時間
B店
売上:400万円
人件費:120万円
労働時間:1,200時間
人件費だけを見ると、
A店:150万円
B店:120万円
なので、
「A店のほうが人件費が高い」
ということになります。
しかし、売上に対する人件費の割合を見てみると、
A店
150万円 ÷ 500万円 = 30%
B店
120万円 ÷ 400万円 = 30%
となります。
単純に「A店の人件費が高い」と判断するだけでは、店舗の実態は分かりません。
さらに労働時間を見ると、A店は2,500時間、B店は1,200時間です。
ここから、
「A店はなぜこれほど多くの労働時間が必要なのか?」
という新しい疑問が生まれます。
人を減らす前に「人時生産性」を確認する
ここで役立つのが人時生産性です。
人時生産性を、
売上 ÷ 総労働時間
として考えてみます。
A店:
500万円 ÷ 2,500時間
= 2,000円/人時
B店:
400万円 ÷ 1,200時間
= 約3,333円/人時
となります。
この数字を見ると、B店のほうが少ない労働時間で効率よく売上を作っていることが分かります。
では、A店はすぐに人を減らせばいいのでしょうか?
そうとは限りません。
なぜA店の労働時間が多いのか?
考えられる原因はいくつもあります。
例えば、
・営業時間が長い
・ピーク時間が長い
・忙しい時間帯に人員が集中している
・閑散時間にもスタッフが多い
・新人スタッフの教育時間が多い
・店舗のオペレーションに無駄がある
・店舗面積が広く、必要な作業量が多い
・清掃・仕込みなどの作業時間が多い
などです。
つまり、
「人が多い」ことと「人が無駄になっている」ことは同じではありません。
「人を減らす」より「配置を見直す」
店舗の人時生産性を改善するとき、最初から、
「スタッフを減らそう」
と考えるのではなく、
「必要な時間帯に、必要な人数が配置されているか?」
を確認することが重要です。
例えば、
10時〜11時 スタッフ5人
11時〜14時 スタッフ8人
14時〜17時 スタッフ6人
17時〜20時 スタッフ8人
という配置だったとします。
もし実際の売上が、
10時〜11時 低い
11時〜14時 非常に高い
14時〜17時 低い
17時〜20時 高い
という状況なら、
「14時〜17時の人員配置を見直せないか?」
という改善案が考えられます。
このように、
「人を減らす」のではなく、「労働時間を適正化する」
という視点が重要です。
人件費率だけでは見えないことがある
店舗管理では、
人件費 ÷ 売上
で人件費率を見ることも重要です。
ただ、人件費率だけでは、
「なぜこの店舗の人件費が高いのか?」
までは分からない場合があります。
そこで、
売上
人件費
労働時間
人時生産性
などを一緒に見ることで、より具体的な問題点を探しやすくなります。
例えば、
A店
売上:500万円
人件費:150万円
労働時間:2,500時間
人時生産性:2,000円
B店
売上:500万円
人件費:150万円
労働時間:1,800時間
人時生産性:約2,778円
どちらも売上と人件費は同じです。
しかし、労働時間と人時生産性を見ると違いが出てきます。
この違いを発見できれば、
「なぜB店は少ない労働時間で同じ売上を作れているのか?」
という分析につながります。
店舗間比較をすると「良い店舗」がヒントになる
多店舗経営のメリットは、店舗同士を比較できることです。
例えば、
「A店は人時生産性が低い」
という数字だけを見るより、
「A店は2,000円、B店は2,778円」
と比較したほうが、問題を具体的に捉えることができます。
さらに、
「B店では何をしているから、この数字になっているのか?」
を調べることもできます。
つまり、
悪い店舗を探すだけではなく、良い店舗を改善の参考にする
という考え方もできます。
これは多店舗経営だからこそできる分析です。
ChatGPTに「改善のヒント」を出してもらう
ここでもChatGPTを補助的に活用できます。
例えば、
A店の売上は500万円、労働時間は2,500時間、人時生産性は2,000円です。
B店は売上500万円、労働時間1,800時間、人時生産性は約2,778円です。
A店の人時生産性が低い可能性のある原因を考え、確認すべき項目と改善策を提案してください。
このようにデータを整理して質問すると、
・人員配置
・作業効率
・営業時間
・ピークタイム
・教育時間
・オペレーション
など、確認すべきポイントを洗い出すきっかけになります。
もちろん、AIの提案をそのまま実行するのではなく、現場の状況を確認したうえで判断することが大切です。
「人件費を減らす」ではなく「人件費を有効に使う」
店舗経営において重要なのは、
人件費をできるだけ小さくすること
ではありません。
大切なのは、
「投入した労働時間に対して、どれだけの売上を生み出せているか?」
を見ることです。
人を減らした結果、サービス品質が落ちて売上まで下がってしまえば、本末転倒です。
だからこそ、
売上 → 労働時間 → 人時生産性
という流れで数字を見ることが重要になります。
多店舗の人件費・生産性をまとめて管理したい方へ
もし現在、
「店舗ごとの人件費を比較したい」
「どの店舗の生産性が低いのか知りたい」
「人を減らす前に、まず数字で原因を確認したい」
「毎月の店舗別データをもっと簡単に管理したい」
という方は、店舗ごとの数字を一つのシートにまとめてみることをおすすめします。
私はココナラで、
多店舗の人時生産性を管理・比較できるスプレッドシート
を5,000円で提供しています。
店舗の業績を見える化し、
「どの店舗に改善の余地があるのか?」
を確認しやすくするためのシートです。
さらに、ChatGPTを活用して、
「なぜこの店舗の人時生産性が低いのか?」
「どのような改善策が考えられるのか?」
を検討することもできます。
「人件費をただ削るのではなく、数字を見ながら店舗の生産性を改善したい」
という多店舗経営者の方は、ぜひサービスをご覧ください。
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