占いによって言われることが違ったのは、どれかが外れていたからでも、あなたがぶれているからでもありません。聞いてきたことの多くが、その時の場面という、変わっていく部分だったからです。そこへの答えは聞くごとに新しくなるので、迷うと、また次の占いを頼みたくなります。先に、変わらない部分(生まれ持った本性)を言葉にしておけば、違う答えも、自分を知る材料として受け取れます。
ご自分のことを知りたくて占いを訪ね歩き、いつの間にか「占いジプシー」という言葉が他人事でなくなった方に向けて書きました。お相手の気持ちを知りたい場合の話には、ここでは入りません。
1.その場では納得するのに、どれが本当の自分か分からなくなる
占ってもらっているあいだは、どの言葉にもうなずける。けれど1週間ほどたつと、何を言われたのか思い出せない。ある鑑定で「人の先頭に立つ人」だったかと思えば、別のところでは「裏で支えるのが得意な人」になっている。回を追うにつれて、自分の輪郭がぼやけていく。そんなことはありませんか。
ひとつの悩みを何人かに見てもらう人は、思いのほか多くいます。2025年に、占いを利用したことのある303人を対象にしたインターネット調査では、同じ時期に同じテーマや悩みで占いをいくつか試すことが「よくある」「たまにある」と答えた人は、合わせて41.9%でした。
2.占いによって、見ているところが違う
占いを「命(めい)・相(そう)・卜(ぼく)」に分ける考え方があります。
・命:西洋占星術や四柱推命。生年月日や生まれた時刻などから、生まれた時点で決まっていて一生変わらない部分を読みます。
・相:手相。手のひらの線は暮らし方や経験で変わっていくとされ、いまの生き方が表れます。
・卜:タロットや易(えき)。その場で偶然に出たものから、占ったときの場面に答えます。
同じ一人を見ていても、それぞれ受け持つところが分かれていて、どれが上というものでもないのです。
3.タロットや易の答えが変わるのは、その時を映すのが役目だから
卜の占いで、同じことを春と秋に聞いて答えが違ったなら、映している場面が移ったのです。その動きは、頼りなさではありません。卜の持ち場そのものです。
私がお作りしている鑑定書「ソウルファインダー」にも、易のページがあります。見本(架空の人物「サンプル」の鑑定書)では、「今の環境」の読み解きが「いまは、流れがよく通っている時です」という一文から始まり、続いて「向かっている環境」に進みます。手相のページも、易と同じく変わっていく側です。どちらも、生まれたあとに培ってきたことや、まわりの状況まで見るために置いています。
4.自分がどんな人かを、そのときどきの答えで確かめようとしてきた
「私に向いていることは?」「このままでいいの?」。卜の占いにこう尋ねれば、返ってくるのは、その時の場面に合った答えです。占いとして、筋が通っています。
けれど、そうした答えをつなぎ合わせて「私はこういう人だ」という像をつくると、場面が変わるたびに描き直しになります。人づき合いに疲れていたころは「一人で深めることに向いている」、張り切っていた時期には「人を巻き込んで進めるタイプ」。その時の自分には合っていたはずなのに、性格のことだと思うと、どちらの私が本当なのかという問いが残ります。先ほどの調査では、複数の占いを試す理由として、正確な結果を確かめたいという回答が20.4%ありました。
抜けられない理由は、ここにあります。生まれ持った本性という土台より先に、場面ごとの答えが届いていたこと。あなたのせいではなく、順番の問題です。
5.一人の中に、いくつもの顔が並んでいる
同じ見本の、西洋占星術のページで見てみます。太陽星座(外に出る本質や生き方の方向)は牡羊座で、「『やってみたい』と思った瞬間に体が動く、生まれながらの開拓者」と書かれています。月星座(内側の感じ方)の乙女座には、「誰も見ていないところまで目が届く、丁寧な心の持ち主」とあります。
別々の場で片方ずつ言われたら、異なる内容に聞こえるはずです。けれど、生まれた瞬間の星の配置を描いた図(ホロスコープ)のまとめは、この二つを「あわせ持つ人」としています。これまでの占いでもらってきた答えも、一つひとつがあなたの一面でありうるのです。
6.ソウルファインダーが、生まれ持った本性から読み始める理由
ソウルファインダーも、占いの一つです。工夫しているのは、読む順番です。ご相談があっても、最初は西洋占星術と四柱推命から入ります。続いて、手相からいまの生き方を、易から取り巻く環境を読み取ります。占いごとの結果を並べて終わりにはせず、「本来の自分」と「いまの自分」の共通点と違いから総評にまとめ、最後にご相談にお答えします。
見本の総評のページでは、生まれ持ったものと、いまの手のひらの両方に出ていた「感覚で決める」について、こう書いています。
「ここは無理に変える必要のないところで、迷ったときに戻る場所になります。」
実際の鑑定書では、総評はお客さまごとに書き下ろします。
西洋占星術と四柱推命のあいだで見え方が分かれることもありますが、そこも読みどころです。PDFでお届けするので、いつでも開けます。この先、ほかの占いで違うことを言われたときも、鑑定書と照らし合わせられます。
鑑定書のページの順と、届いたあとの読み方は、別の記事でご紹介しています。
ご購入の前に、分かること・分からないことの線引きもご確認ください。
変わらない土台といまの姿を見比べながら、あなたがどんな人かを一冊にまとめるのがソウルファインダーです。
占い師 天泰