今の仕事を失う前に|「自分ができること」を一度、言葉にしておく

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コラム
今の仕事を、明日失うとは思っていない。
でも、会社や仕事の状況は、自分だけでは決められません。

だからこそ、まだ働いている今のうちに、
「自分は何ができるのか」を一度だけ言葉にしておく。

それは、転職のためだけではなく、
自分の経験を次に持っていくための小さな備えになります。

前回の記事を書きながら、改めて思ったことがあります。

会社にいる間にしか、残せない仕事の記憶がある。

ということです。

仕事を離れると、意外なことから少しずつ忘れていきます。

毎日やっていたからこそ、覚えているつもりだったこと。
当たり前すぎて、わざわざ記録しなかったこと。

そういうものから、少しずつ薄れていきます。

仕事を離れると、「当たり前だったこと」から忘れていく


長く働いた職場でも、

離れてしばらくすると、

意外と細かいことを忘れていきます。

毎朝、何を確認していたか。

忙しくなったとき、どんな対応をしていたか。

新人に何を教えていたか。

事故やミスを防ぐため、何に気を付けていたか。

働いている間は、

「そんなの仕事だから当たり前」

と思っています。

でも実は、

その「当たり前」の中に、

次の職場へ持っていける経験があります。

会社の名前は持っていけなくても、経験は持っていける


会社を辞めれば、

会社名も、

部署名も、

今の肩書も、

そこで終わることがあります。

でも、

毎日お客様に対応してきた経験。

間違いがないよう確認してきた経験。

限られた時間の中で仕事を終わらせてきた経験。

急なトラブルに対応してきた経験。

人に仕事を教えてきた経験。

一人で仕事を任されてきた経験。

それらは、

自分の中に残ります。

ただ一つ問題があります。

残っていても、

言葉になっていないと、自分自身がその価値に気づきにくい。

ということです。

「私には強みがない」と思っている人ほど、ここから始めてほしい


職務経歴書を書くと、

よく出てくる言葉があります。

「あなたの強みは何ですか?」

これが難しい。

私も、

いきなり「強みを考えてください」と言われたら、

なかなか答えられない人の方が多いと思います。

だから、強みを探そうとしなくて大丈夫です。

代わりに、

今働いている自分に、この5つだけ聞いてみてください。

1.毎日必ずやっていることは何ですか?

開店前に売り場を見る。

利用者さんの状態を確認する。

荷物と配送先を照合する。

機械の状態を確認する。

記録を書く。

まずは、この程度で大丈夫です。

「普通すぎる」と思うものほど、書いておきます。

2.間違えないために、何を確認していますか?

仕事をしていると、

無意識に確認していることがあります。

金額。

数量。

名前。

配送先。

作業手順。

利用者さんの状態。

こうした行動の中には、

正確性や安全管理、確認力などが含まれています。

3.忙しいとき、何を先にやるかどう決めていますか?

すべての仕事を同時にはできません。

お客様が待っている。

電話が鳴っている。

品出しも残っている。

そんなとき、

何を優先するか考えているはずです。

これは単なる「忙しかった」という経験ではありません。

状況を見て、

優先順位を決め、

動いている。

そこには、

状況判断や時間管理があります。

4.人からよく頼まれていることは何ですか?

「これお願い」

と、なぜか自分に回ってくる仕事はありませんか。

新人への説明。

在庫管理。

細かい作業。

難しいお客様への対応。

急な欠勤時のフォロー。

何度も頼まれているなら、

そこには理由があります。

自分では気づいていなくても、

周囲からは

「この人なら任せられる」

と思われている仕事かもしれません。

5.困ったことが起きたとき、どうしていましたか?

予定通りにいかないとき。

お客様から苦情があったとき。

機会が止まったとき。

人が足りなくなったとき。

利用者さんの状態が変わったとき。

そのとき、

自分は何をしましたか。

誰かに報告した。

周囲に声をかけた。

別の方法を考えた。

順番を変えた。

安全を優先した。

こうした行動には、

問題対応や柔軟性、連携力があります。

5つ全部に答えなくていい


ここで、

「全部書かなきゃ」

と思わなくて大丈夫です。

今日は一つだけでいい。

たとえば、

「今日、自分が仕事で気をつけたこと」

を一つ残してみてください。

スマートフォンのメモでも、

手帳でも、

紙でも構いません。

立派な文章にする必要もありません。

「○○を間違えないよう、△△を確認した」

それだけでもいい。

これを残しておくと、

後から自分の仕事を振り返るときの材料になります。

「レジをしていた」だけでは見えなかったもの


たとえば、

忙しい時間帯に、

レジをしながらお客様からの問い合わせにも対応していたとします。

本人からすると、

「普通に仕事をしていただけ」

かもしれません。

でも分けてみると、

やっていたこと
レジ業務・問い合わせ対応
↓
そのとき,どう動いていたか
周囲の状況を見ながら、優先順位を変えて対応
↓
そこから見える力
顧客対応・状況判断・時間管理

となります。

つまり、

「レジをしていました」

の一言では見えなかったものが出てきます。

自分の仕事は、自分では見えにくい


ここまで書き出してみても、

「これは強みになるのかな」

「こんな普通のことを書いていいのかな」

と思うかもしれません。

実は、ここが難しいところです。

自分にとって当たり前のことほど、

自分では価値を判断しにくいからです。

長くやっていることほど、

「誰でもできる」

と思ってしまうこともあります。

でも、

初めてその仕事をする人にとっては、

当たり前ではありません。

Career Translateがやっていること


Career Translateでは、

「普通にやってきただけ」

と思っている仕事を一つずつ整理して、

その中にある能力を見つけ、

採用する側にも伝わる言葉へ整理しています。

経歴を立派に作り変えるサービスではありません。

実際にやってきたこと以上に、

自分を大きく見せるものでもありません。

すでに持っている経験を、見えなくしたままにしない。

そのための整理です。

転職が決まってからでなくても構いません。

むしろ、

まだ今の仕事をしているときだからこそ、

思い出せることがあります。

今日、一つだけ残してみてください


今の会社に、

ずっといられるかどうかは分かりません。

仕事の内容も、

これから変わるかもしれません。

でも、

今日まで自分が積み重ねてきた経験まで、

なくなるわけではありません。

だから今日、

仕事が終わったときに一つだけ、

書いてみてください。

「今日、自分は何をしただろう」

ではなく、

もう一歩だけ細かく、

「今日、何に気を付けて、どう仕事しただろう」

と。

その一行が、

いつか職場が変わるとき、

「自分には何もない」

と思わないための材料になるかもしれません。

自分の仕事を、

今いる会社の中だけに置いていかないために。

まず、一つだけ言葉に残してみてください。


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