Excelの在庫管理は、始めやすく費用もかかりません。ただし、使い方によっては途中で崩れます。
この記事では、崩れやすい場面を5つに絞り、「まだ続けてよい」「そろそろ替え時」の目安を示します。自作の手順は別の記事(入出庫の記録と在庫表の2枚)で説明しています。
■1. Excelで在庫管理するデメリット
①同時に書き込めない(または上書きされる)
複数人が同じファイルを同時に開くと、保存の順番で内容が上書きされることがあります。
②置き場所が複数あると数が合わなくなる
倉庫と店舗など、場所ごとの在庫を1枚で持つと、式が複雑になり、直す人が限られます。
③入力ミスに気づきにくい
商品コードの打ち間違い、「入庫」と「入荷」のような表記揺れは、エラーにならず集計から漏れます。
④作った人にしか直せなくなる
式や列が増えるほど、他の人が触るのが怖くなります。担当が変わると、運用が止まります。
⑤履歴が残りにくい
「いつ誰が数を直したか」が残りません。棚卸しで差が出たとき、原因をたどれません。
■2. やめ時の目安
次のうち、2つ以上当てはまったら、替えることを考える時期です。
・在庫を書き込む人が3人以上いる
・在庫を置く場所が3か所以上ある
・商品が数百点を超えて、検索や並べ替えに時間がかかる
・月に1回以上、帳簿の数と実際の数が合わない
・作った人が休むと、誰も更新できない
(数字は経験則の目安です。事業の形によって変わります)
1つだけなら、運用のルールで直せる場合が多いです。
・入力する人を2人までに決める
・区分は入力規則で選ぶ形にして、表記揺れを防ぐ
・月末の棚卸しで、差を「入庫」「出庫」の1行として足して合わせる
■3. 替えるときの選び方
在庫管理の専用ソフトやクラウドサービスは、機能と料金が大きく違います。公式の料金ページで、月額と、商品数・利用人数の上限を確認してから選びます。
乗り換え前に、Excelの記録シートを手元に残します。商品コードと現在庫の一覧は、そのまま取り込める形で書き出せます。
■4. 結論
商品が数十点まで・書き込む人が1〜2人なら、Excelで十分に回ります。
人数と置き場所が増えたら、仕組みを替える時期です。無理に式を足し続けるより、替える方が早く済みます。
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