在庫管理をExcelで自作する方法|入庫・出庫を書くだけで残数が出る2枚の表

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在庫管理システムを入れる前に、Excelの2枚の表で足りる場合は多いです。商品が数十点までなら十分に回ります。
作るのは「入出庫の記録」と「在庫表」の2枚だけです。記録に1行書くと、在庫表の残数が自動で変わります。
使う関数はSUMIFS一つです。

■1. 入出庫の記録シートを作ります
シート名を「記録」にします。列は4つです。
A 日付/B 商品コード/C 区分(入庫・出庫)/D 数量
1回の入庫・出庫につき1行を足していきます。出庫の数量もマイナスにせず、正の数で入れます。
Cの列は、データの入力規則で「入庫,出庫」を選ぶ形にします(元の値は半角カンマ区切り)。「入庫」「入荷」のように表記が揺れると、集計から漏れるためです。

■2. 在庫表のシートを作ります
シート名を「在庫表」にします。列は5つです。
A 商品コード/B 商品名/C 入庫の合計/D 出庫の合計/E 現在庫
商品コードと商品名は手で入れます。C・D・Eは式です。

■3. 入庫の合計を出します(C列)
C2に次の式を入れます。「記録」シートのうち、商品コードがA2と同じで、区分が「入庫」の数量を足し合わせる式です。

=SUMIFS(記録!$D:$D,記録!$B:$B,$A2,記録!$C:$C,"入庫")

列ごと(D:Dのように)指定しておくと、記録の行が増えても式を直さずに済みます。

■4. 出庫の合計を出します(D列)
D2に、区分だけ「出庫」に変えた式を入れます。

=SUMIFS(記録!$D:$D,記録!$B:$B,$A2,記録!$C:$C,"出庫")

■5. 現在庫を出します(E列)
E2に次の式を入れます。

=C2-D2

C2〜E2を選び、下の行へコピーします。商品を足すときは、A・Bを入れてから式の行をコピーします。

■6. 入力例で確かめます
記録に次の6行を入れます(日付は省略)。
A001・入庫・50/A001・出庫・12/A002・入庫・30/A001・出庫・8/A002・出庫・5/A001・入庫・10
在庫表の結果は、A001が入庫60・出庫20・現在庫40、A002が入庫30・出庫5・現在庫25になります。違っていたら、商品コードの余分なスペースと、区分の表記揺れを確かめます。

■7. 運用のコツ
在庫表は、記録の行を直接いじりません。直すときは記録の行を直します。
月末の棚卸しで実際の数と違ったら、差の分を「入庫」か「出庫」として1行足して合わせます。理由はメモ列を足して残すと、あとで分かります。
発注の目安(いくつ以下で頼むか)は、F列に数字を置くと管理しやすくなります。

■8. この方法の限界
同時に何人もが書き込む、置き場所が複数ある、といった場合は、Excelでは崩れやすくなります。

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