古い万年筆を、もう一度使える一本に。ヴィンテージ万年筆の修理について

古い万年筆を、もう一度使える一本に。ヴィンテージ万年筆の修理について

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万年筆は、壊れたからといって寿命とは限りません。

何十年も300年前に作られた万年筆でも内部を分解して状態を確認し必要な部品を交換・調整することで再び日常の筆記具として使えるようになることは意外と多いです。

私は以前から、アンティーク/ヴィンテージ万年筆を中心に、修理・調整・レストアを行っています。

特に好きなのが、イギリスのオノト(ONOTO)。

第一次世界大戦以前の古いオノトに興味を持ったことが万年筆を分解し構造を調べ修理するようになった切っ掛けの一つでした。

古い万年筆は、同じモデルであっても一本一本状態が違います。

長期間使われていなかったもの。

内部のゴム部品やコルクが劣化しているもの。

インクは吸入できても、筆記するとインクが途切れてしまうもの。

逆にインクが出過ぎてしまうもの。

過去に修理された際、純正とは異なる部品が組み込まれているもの。

中には、複数の個体の部品を組み合わせて一つの万年筆になっているケースもあります。

そのため私は、「とりあえず部品を交換すれば直る」という考え方ではなく、まず実物の状態を確認することを大切にしています。

■ これまで扱ってきた万年筆

オノトをはじめとするアンティーク/ヴィンテージ万年筆のほか、

・モンブラン
・セーラー
・プラチナ
・その他国内外の万年筆

などを扱ってきました。

たとえばモンブラン149では、

「インクが大量に出たと思ったら、今度は出なくなる」

という不安定なインクフローの個体を分解しペン芯や首軸周辺の位置関係を確認しながら調整したことがあります。

また、長期間使用されていなかったセーラーの細身の万年筆では内部を洗浄したうえでペン先とペン芯の状態を確認し隙間を調整しながら試筆を繰り返して筆記可能な状態まで戻しました。

■ 思い出の万年筆だからこそ

修理のご相談で意外に多いのが、

「昔使っていた万年筆」

「家族から譲り受けた万年筆」

「恋人や夫・妻からプレゼントされた万年筆」

といった、単なる筆記具ではない一本です。

市場価格だけで考えれば修理するより新しい万年筆を購入した方が合理的なこともあります。

それでも、

「この一本を使いたい」

という万年筆があります。

そうした一本ほど、できる限り元の状態を確認し必要以上に手を入れず再び使える方法を考えたいと思っています。

■ ヴィンテージ万年筆について

古い万年筆の場合、現行品のように新品の純正部品が簡単に手に入るとは限りません。

ゴム部品を作り直したり既存部品を加工したり状態によっては代替方法を考える必要があります。

一方で、無理に修理を行うことで状態を悪化させてしまう可能性もあります。

そのため、実物を確認した結果、

「今回は触らない方がよい」

「この部分は専門業者による加工が必要」

と判断することもあります。

何でも直せるとは申しません。

ただ、直せる可能性があるものについては経験に基づいて可能な限り方法を提案させて頂きます。

■ 「インクが出ない」だけでも原因は様々です。

万年筆の不調というと、ペン先を疑いがちですが原因はそれだけとは限りません。

ペン芯。

吸入機構。

内部に残った古いインク。

部品の位置。

気密。

過去の修理。

一本の万年筆の中で幾つもの要因が重なっていることがあります。

だからこそ、分解前・分解後の状態を確認しながら作業することを大切にしています。

■ ご相談について

「修理できるかどうか分からない」

という段階でも大丈夫です。

万年筆のメーカーやモデル名が分からない場合も写真などから分かる範囲で状態を確認します。

ココナラの出品サービスから、お気軽にご相談ください。

古い万年筆を、もう一度インクを入れて使える一本へ。

そんなお手伝いが出来ればと思っています。

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