社内研修の資料を作っていると、伝えたい内容が多くなり、スライド一面が小さな文字で埋まってしまうことがあります。文字サイズを下げる前に、その1枚で何を結論づけるかを整理すると、直感的に伝わる構成へ改善できます。
1. 1枚のスライドで伝える「結論」を1つに絞る
スライドに文章が溢れてしまう最大の原因は、背景説明、補足事項、注意事項などを1枚の画面にすべて同時に盛り込もうとしてしまう点にあります。
資料を見る受講者にとって、1枚のスライドから瞬時に読み取れる情報量には限界があります。改善の第一歩は、「このスライドを見た受講者に、何を理解・判断してほしいのか」というコアメッセージを1文(ワンメッセージ)で定義することです。
結論が決まることで、スライド上に大きく残すべき「主役の情報」と、口頭での補足や配布資料の備考欄へ回すべき「脇役の情報」の選別が可能になります。
2. 文字の羅列を「手順」「比較」「構造」の型へ置き換える
社内ルールや注意事項の説明でよく見られる「箇条書きの長文羅列」は、業務の流れに沿って枠組みを整理することで可読性が大きく向上します。
たとえば、「業務での生成AI利用ガイドライン」を説明するスライドを例に挙げます。
【修正前の状態(箇条書きの羅列)】
・社外秘や個人情報をプロンプトに入力してはいけません。
・商用利用の可否について各ツールの利用規約を確認してください。
・出力結果をそのまま社外向け資料に使わず、必ず人間が事実確認を行ってください。
・利用ログは定期的に管理部門が確認します。
これをそのまま提示すると、受講者は「禁止事項がたくさんあって覚えられない」と感じてしまいます。
【改善後の構成(時系列の3ステップ化)】
1. 「入力前」:情報の確認(社外秘・個人情報の除外)
2. 「生成時」:ツールの確認(許可されたアカウントの利用)
3. 「提出前」:結果の確認(人間による事実照合・ファクトチェック)
このように、注意事項の総数を減らすことなく「業務のどのタイミングで何を確認すればよいか」の時系列ボックスに整理し直すことで、受講者が実務で思い出しやすいスライドへ転換できます。
3. 自分でできる範囲と、外部への制作依頼が適している範囲
研修資料のブラッシュアップは、社内リソースと必要枚数に応じて判断できます。
・自分で対応できる範囲
1枚〜数枚程度の重要なキーメッセージスライドであれば、上記のような「時系列の枠組み」や「左右の比較構造」を意識し、フォントサイズを揃えることで自力でも十分に改善が可能です。
・専門家への依頼が適している範囲
「10枚〜15枚におよぶ研修資料全体でデザイン・配色の統一感を整えたい」「スライド上の要約だけでなく、講師が当日話すトークポイント(スピーカーノート)までセットで揃えたい」「後から社内で自由に文言や数値を打ち替えられる、編集可能なPowerPointファイルとして手元に残したい」という場合は、構成設計からスライド制作までを一括で依頼することで、資料作成の残業時間を大幅に削減できます。
まとめとご相談について
文字だらけのスライドを改善する本質は、単に文字を削って見栄えを整えることではなく、「受講者が業務で迷わない構造に再整理すること」です。
▼ 社内研修・勉強会向けスライド作成サービス:
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・どのような目的・対象者の研修か
・現在手元にある原稿やメモの状態
・予定しているスライド枚数と研修実施日
をお知らせください。構成整理から必要なのか、既存スライドの見た目の図解化が中心なのかを整理して見積もりをご提案いたします。
【参考資料】
・発行元:Microsoft Support
・資料名:アクセシビリティの高い PowerPoint プレゼンテーションを作成する(読み順・コントラスト・視覚的構造の指針)
・確認日:2026-09-09