「棚を作ろう」と思い立ってホームセンターに行き、木材コーナーで固まってしまう。DIYを始めた人の多くが通る道です。板の種類、サイズ、そして「この家具に何枚いるのか」。ここでつまずくと、材料費がかさんだり、切ってもらった板が足りなくなったりします。
この「どの板からどの部材を切り出すか」の計画を、木取り(きどり)と言います。今回は、木取りでよくある失敗と、その避け方をまとめます。
■ よくある3つの失敗
1. 板が足りない/余りすぎる
必要な部材を書き出さずに「だいたい2枚くらい」で買うと、あと5cm足りずにもう1枚買う羽目になります。逆に、割り付けを考えずに買うと端材の山ができます。
2. 木目の向きがバラバラ
棚板や側板は、木目(繊維)の向きで強さが変わります。特に側板は、木目が縦(長手方向)に通る向きで使うと、荷重に強くなります。切り出す前に向きを決めておかないと、後から直せません。
3. 切りしろ(のこ幅)を無視する
丸ノコやパネルソーで切ると、刃の厚みぶん(約3mm)木材が減ります。1820mmの板から910mmを2枚取ろうとすると、切りしろぶん足りません。
■ 割り付けの基本手順
・まず全部材を「厚み・幅・長さ・数量」で表にする
・長い部材(側板など)から先に、定尺材(1820mmや910mm)に割り付ける
・残った長さで短い部材(棚板・地板)を取る
・切りしろ3mmは端材側で吸収する
・同じ寸法の部材(側板2枚など)は「完全に同じ長さで」と明記する
この順番で紙に図を描くだけで、購入枚数はかなり減らせます。
■ ホームセンターのカット依頼のコツ
・カット表(どの板をどこで切るか)を紙で用意して渡す
・「直角カット、誤差±1mm以内」と伝える
・幅方向に細く切る「縦割り(挽き割り)」が必要な場合は、その旨を最初に伝える(対応できない店・別料金の店があります)
・「側板の2枚は完全に同一寸法で」と口頭でも念押しする
カット精度が甘いと、組んだときに家具全体がねじれます。ここは遠慮せず伝えて大丈夫です。
■ まとめ
木取りは、作る前の「紙の上の作業」です。ここを30分かけて詰めるだけで、材料費と失敗のリスクがぐっと下がります。
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