猫の脱走防止柵をDIYで作るなら|ラブリコ突っ張り柱で見落としがちな設計ポイント

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最近、「階段やキャットドアに猫の脱走防止柵をDIYで作りたい」というご相談を続けてお受けしました。既製品のペットゲートはサイズが合わないことが多く、家の間取りに合わせてオーダーで作りたい、という方が多いようです。 実際に設計・製作サポートをする中で、DIY初心者の方が見落としがちなポイントが2つあったので、今回はその実例をまとめます。 ■ 見落としがちな「戸を吊り込む枠」問題 脱走防止柵でよくあるのが「今ある観音開きの扉を撤去して、片開きの戸に作り替えたい」というご要望です。ここで注意したいのが、既存の扉を撤去すると、戸を吊り込むための「枠」自体もなくなってしまうということ。 戸(パネル部分)の寸法だけを決めて満足してしまうと、いざ取り付ける段階で「丁番をどこに固定すればいいのか」が宙に浮いてしまいます。壁や柱がちょうどよい位置にあれば良いのですが、階段まわりなど開口部だけがある場所では、戸を支える柱を新たに用意する必要があります。 対策はシンプルで、戸の設計に入る前に「この戸は最終的に何に固定されるのか」を先に確定させることです。既存の柱や壁がない場合は、後述するラブリコのような突っ張り式の柱を、戸の両脇に新設する形で設計に組み込みます。 ■ ラブリコは"精度がシビア"な現場ほど落とし穴になる ラブリコ(2×4材用の突っ張りアジャスター)は、壁に穴を開けずに柱を立てられる便利なDIYアイテムです。ただし、壁ビス固定ではなく「ジャッキで突っ張るだけ」の構造だという点を忘れると、思わぬところでつまずきます。 たとえば、開口の幅がちょうど戸1枚分しかなく、支柱と戸のすき間に数mmしか余裕がない設計の場合。ラブリコは施工時にジャッキを締め込む加減で、支柱の間隔が設計値から数mmずれることがあります。すき間の余裕が小さいほど、このわずかなズレが「戸が引っかかって開閉できない」という致命的な問題に直結します。 ■ 対策:スペーサー治具で正確に施工する このリスクへの対策として、以下の手順をおすすめしています。 1. 目標とする支柱の内寸ぴったりにカットした端材(スペーサー)を用意する 2. 支柱を仮固定する際、このスペーサーを支柱間に挟んだ状態でジャッキを締め込む 3. 本締め後にスペーサーを外し、上・中・下の3箇所で実際の内寸を現地で再計測する 4. 戸の部材(框など)は、設計値ではなくこの実測値をもとに、必要なクリアランスを差し引いて最終カットする つまり「戸の寸法は、支柱を実際に立てた後に、現物合わせで最終決定する」という順番にするのがポイントです。図面段階の数値はあくまで目安とし、最後は現場の実測を信じる。これはラブリコに限らず、突っ張り式の造作全般に言える考え方です。 ■ まとめ ・既存の扉を撤去して作り替える場合は、戸を吊り込む「枠」から設計する ・ラブリコなど突っ張り式の柱は、施工誤差を見込んだクリアランス設計と、現物合わせでの最終カットが安全 ・すき間が小さい設計ほど、スペーサー治具などで施工精度を担保する工夫が効いてくる キドリ設計室では、猫・小さなお子様向けの安全柵や脱走防止ゲートのオーダーメイド設計も承っています。「うちの間取りだとどう作ればいいかわからない」という段階からのご相談も歓迎です。 https://coconala.com/services/4390287 「まず方向性だけ相談したい」という方向けの¥1,000相談サービスもあります。 https://coconala.com/services/4392811
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