「優しい人なんだから、結婚したら幸せになれるよ」
周りからそう言われても、なぜか結婚を決めきれない。
浮気をされたわけでもない。
暴言を吐かれるわけでもない。
一緒にいて楽しいし、私のことも大切にしてくれる。
大きな問題があるわけではない。
それなのに、
「この人と結婚して、本当に大丈夫かな」
と、どこかで引っかかっている。
そんなとき、
「こんないい人なのに迷う私がおかしいのかな」
と、自分の違和感の方を消そうとしてしまうことがあります。
でも私は、その違和感を無視せず、一度ちゃんと見てみてもいいと思っています。
「優しい」と「結婚生活を一緒につくれる」は、少し違う
もちろん、優しいことはとても大切です。
でも、恋人として優しいことと、結婚後の生活を一緒につくっていけることは、必ずしも同じではありません。
たとえば、
・普段は優しいけれど、お金の話になるとはぐらかす
・将来について聞くと「そのうち考えよう」で終わる
・喧嘩すると黙ってしまい、話し合いができなくなる
・家事や生活の負担が、いつの間にか片方に偏っている
・親や家族との付き合い方について話したことがない
こうしたことは、
「彼が優しい人かどうか」だけでは分かりません。
恋人同士なら、それほど問題にならなかったことが、結婚して生活を一緒にすると大きくなることもあります。
だから私は、
「いい人かどうか」と「私がこの人と結婚したいか」は、同じ質問ではない
と思っています。
違和感がある=別れた方がいい、でもありません
ここも大切です。
結婚を迷っているからといって、その相手と結婚しない方がいいとは限りません。
たとえば、
本当に価値観が合わないのか。
まだ大切な話をしていないだけなのか。
相手の言動そのものが不安なのか。
「長く付き合っているから」「もう結婚する年齢だから」という焦りが混ざっているのか。
あるいは、相手ではなく、自分自身が「結婚すること」に迷っているのか。
一つの「なんとなく不安」の中に、いくつもの理由が混ざっていることがあります。
だからこそ、
違和感をすぐに「別れる理由」にする必要もなければ、「いい人だから」で消す必要もない。
まずは、
「私は何に引っかかっているんだろう?」
と考えてみてほしいです。
「何が嫌なの?」に答えられなくてもいい
結婚を迷っていることを友達や家族に話すと、
「何が嫌なの?」
と聞かれることがあります。
でも、これにうまく答えられないこともあります。
むしろ、
「嫌なところがあるわけじゃないんだけど……」
という状態だからこそ、迷っている人もいると思います。
そんなときは、無理に「彼の悪いところ」を探さなくても大丈夫です。
代わりに、
「この人との結婚生活を想像したとき、何が少し不安なんだろう?」
と考えてみる。
お金なのか。
仕事なのか。
子どもなのか。
家事なのか。
家族との付き合いなのか。
二人で問題が起きたときの話し合い方なのか。
少しずつ分けていくと、「なんとなく」の正体が見えてくることがあります。
「優しい彼なのに迷う自分」を責めなくていい
相手に大きな問題がないと、
「私が贅沢なのかな」
「もっといい人を探そうとしているだけなのかな」
「こんなことで迷っていたら誰とも結婚できないのかな」
と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、結婚するのは周りではなく、自分です。
だから、
「いい人なんだから結婚した方がいい」だけで、自分の違和感に蓋をする必要はない
と思っています。
同時に、
「違和感があるから別れた方がいい」と、急いで答えを出す必要もありません。
大切なのは、その違和感が何なのかを一度整理してみること。
そのうえで、
話し合えば解決できそうなのか。
もう少し相手について知る必要があるのか。
自分自身が何を大切にしたいのか。
一つずつ考えていけばいいと思います。