越境ECで新しく商品を扱うとき、最初に何個仕入れるべきか迷うことが
あります。
数量が少なければ欠品が心配になり、多ければ仕入れ資金や在庫の負担が
大きくなります。
また、仕入れ数量を増やすと単価が安くなる場合もありますが、
それだけで有利とは限りません。
今回は、商品を仕入れる前に確認しておきたい7つのポイントを紹介します。
1. どのくらい売れるかを確認する
仕入れ数量を考えるときは、一定期間に販売できる数量を確認します。
すでに販売している商品であれば、実際の注文数や販売期間を
整理しましょう。
一方、新しく販売する商品には過去の実績がない場合があります。
その場合は、需要の予測を確定した数字として扱わないことが重要です。
販売する国、価格、商品の状態、送料なども確認してください。
2. 初回仕入れ代金を比較する
例えば、一個900円の商品を仕入れる場合を考えます。
※以下はすべて説明用の仮定例です。実際の価格・需要を示すものでは
ありません。
10個仕入れ:9,000円
30個仕入れ:27,000円
50個仕入れ:45,000円
このように、仕入れ数量を増やすほど、初回に必要な金額も大きくなります。
仕入れ代金を支払った後、配送費やその他の支払いに必要な資金が残るかを
確認しておきましょう。
3. 売れ残る数量を想定する
仮に、30日間で20個売れる需要があるとします。
追加発注を行わない場合、仕入れ数量別の状況は次のようになります。
10個仕入れ
販売可能な最大数量は10個。
30日後の残数は0個です。
30個仕入れ
20個売れた場合、10個が残ります。
50個仕入れ
20個売れた場合、30個が残ります。
50個仕入れで残った30個は、仕入れ原価900円で計算すると
27,000円分です。
商品が売れ残る場合、仕入れに使った資金を回収できるまで
時間がかかることがあります。
仕入れ数量を増やす前に、売れなかった場合の負担も確認しましょう。
4. 在庫が何日分あるか考える
在庫数量を、その商品が何日分の販売に相当するかという視点で確認する
方法があります。
例えば、30日間に20個売れるという仮定なら、一日当たりの平均販売数量は約0.67個です。
この販売ペースが変わらないとすると、
10個:およそ15日分
30個:およそ45日分
50個:およそ75日分
となります。
ただし、実際の販売数は一定ではありません。
価格変更、季節、販促、競合などによって変わる場合があります。
これらの日数は説明用の目安であり、実際の在庫回転実績ではありません。
5. 補充に必要な日数を確認する
次に、発注してから商品が販売可能になるまでの日数を確認します。
例えば、補充まで14日かかる場合、在庫が残り1個になってから発注すると、欠品する可能性があります。
そのため、次の情報を確認します。
一日当たりの平均販売数量
発注から入荷までの日数
検品や出品に必要な時間
未入荷の発注残
すでに注文へ確保した数量
需要変動に備える数量
ここで重要なのは、仕入れを発注した日と、商品が販売できる日を
区別することです。
単に倉庫へ届くだけでは、検品や登録が終わっていない場合もあります。
6. 追加発注を考える数量を決める
補充までの期間と販売ペースを基に、追加発注を考える水準を計算する
方法があります。
例えば、次の条件です。
30日間に20個売れる想定
補充まで14日
備えとして3個確保
この場合、14日間の販売数量は、
20 ÷ 30 × 14 = 約9.33個
となります。
さらに3個を加えると約12.33個です。
整数の商品の場合、切り上げて13個となります。
この仮定では、在庫ポジションが13個程度になった段階で、追加発注を
検討する方法があります。
ただし、実際の発注点は商品の販売実績や補充期間によって異なります。
13個をすべての商品に適用するものではありません。
7. 売上だけでなく入金予定を見る
商品が売れても、販売代金がすぐ銀行へ入金されるとは限りません。
越境ECでは、販売先の精算周期や決済条件によって、実際に資金を
受け取るまで時間がかかる場合があります。
その間に次の仕入れ代金を支払う必要があれば、現金の不足に
つながることがあります。
そのため、仕入れ前に次の内容を整理しましょう。
現在の手元資金
初回仕入れ代金
次の支払い予定
商品の販売予定
販売代金の入金予定
売れ残った場合の負担
売れた商品の数量と、資金を回収できた金額は別に確認することが重要です。
まとめ|仕入れ数量は売れ残りと資金負担で考える
越境ECの仕入れ数量を決める際は、販売見込みだけでなく、補充までの
日数や資金の余裕を確認することが大切です。
最初から多く仕入れる必要があるとは限りません。
一方、少量すぎると欠品によって販売機会を逃す可能性もあります。
まずは一つの商品を選び、販売実績、仕入れ代金、残存在庫、補充日数、
入金予定を確認してみてください。
仕入れ数量を決める目的は、たくさん買うことではなく、自社の運用で
扱える数量を見極めることです。
※本文の数量・費用・日数は説明用の仮定例です。実際の販売実績や利益、
資金回収を保証するものではありません。
※掲載画像はAI生成のイメージです。