越境ECで円高になったら利益はどうなる?仕入れ前に確認したい7つのポイント

越境ECで円高になったら利益はどうなる?仕入れ前に確認したい7つのポイント

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ビジネス・マーケティング
海外ECで商品を販売する場合、為替レートの変化によって日本円で残る
金額が変わることがあります。

例えば、米ドルで販売して日本円で仕入れ代金を支払う商品では、
円高になると日本円への換算額が少なくなる場合があります。

商品が売れていても、想定していた金額が残らない可能性があるため、
仕入れ前に確認しておくことが重要です。

今回は、越境ECの商品を仕入れる前に整理したい7つのポイントを
紹介します。

1. 販売価格と通貨を確認する

まずは、どの通貨で商品を販売するのか整理します。

例えば、100米ドルで商品を販売する場合、日本円への参考換算額は
為替レートによって変わります。

1米ドル150円なら15,000円。

1米ドル140円なら14,000円。

1米ドル130円なら13,000円です。

同じ販売価格でも、日本円に換算した金額は異なります。

ただし、これらは費用を差し引く前の参考金額です。

実際の採算を判断するには、仕入れや販売関連費なども確認する
必要があります。

2. 仕入れ価格と支払い通貨を整理する

次に、仕入れ代金を何の通貨で支払うか確認します。

日本円で仕入れる場合と、米ドルなどの外貨で仕入れる場合では、
為替変動の影響が異なることがあります。

そのため、仕入れ先の見積書から次の項目を整理します。

商品単価

支払い通貨

最小発注数量

仕入れ代金の支払日

送料などの負担

確定している条件と未確認事項

販売価格だけを円換算するのではなく、費用についても支払い通貨を
確認しましょう。

3. 販売関連費と配送費を分けて計算する

越境ECでは、商品を販売するとさまざまな費用が発生する場合があります。

例えば、販売関連費、配送費、梱包費用、決済に伴う費用などです。

仕入れ前の採算計算では、何を費用として含めているか明確にします。

【仮定の比較例】

販売価格:100米ドル

外貨建て販売関連費:15米ドル

外貨建て配送関連費:10米ドル

この場合、外貨建ての費用を差し引くと75米ドルです。

100 − 15 − 10 = 75米ドル

さらに、説明用の仮定として円換算時に2%が控除されるとします。

75 × 0.98 = 73.5米ドル相当

この73.5米ドル相当を、実際に確認した換算条件に置き換えて日本円で
試算します。

※上記の費用や控除率はすべて説明用であり、実際のECサイトや
決済サービスの料金を示すものではありません。

4. 円高になった場合の残額を比較する

仮に、仕入れと国内費用の合計が9,500円だったとします。

先ほどの73.5米ドル相当を異なる参考レートで円換算すると、
次の結果になります。

1米ドル150円の場合

73.5 × 150 − 9,500 = +1,525円

1米ドル140円の場合

73.5 × 140 − 9,500 = +790円

1米ドル130円の場合

73.5 × 130 − 9,500 = +55円

1米ドル125円の場合

73.5 × 125 − 9,500 = −312.50円

このように、外貨建て販売価格が変わらなくても、参考レートによって
残額が変わります。

ただし、これらは列挙した費用だけを差し引いた数字です。

固定費、税金、返品、在庫が売れ残る負担などは含まれていません。

5. 損益分岐レートを確認する

仕入れ前には、計算に含めた費用を回収できる境界を確認しておく方法が
あります。

先ほどの仮定例で、残額がゼロになるレートを計算します。

円建て費用9,500円を、控除後の73.5米ドル相当で割ります。

9,500 ÷ 73.5 = 約129.25円/米ドル

このモデルでは、1米ドル約129.25円が損益分岐の目安です。

ただし、この数値は仮定した費用を使った結果にすぎません。

実際の商品に必要な費用が増えれば、境界となるレートも変わります。

損益分岐レートより円安だから必ず仕入れてよい、という判断には
なりません。

6. 利益を確保したい場合は別に計算する

費用を回収できるだけでは、事業として必要な金額が残らない場合が
あります。

例えば、一件当たり1,000円を確保したい場合です。

先ほどの円建て費用9,500円に1,000円を加えます。

9,500 + 1,000 = 10,500円

10,500 ÷ 73.5 = 約142.86円/米ドル

この条件では、1米ドル約142.86円以上で、仮定した一件当たりの
残額1,000円を確保できます。

費用を回収できる境界と、必要な金額を残せる境界は異なります。

仕入れ判断では、どちらも区別して考えることが重要です。

7. 仕入れ数量と在庫負担まで確認する

一件当たりの採算計算がプラスでも、仕入れた商品がすべて売れるとは
限りません。

特に、最小発注数量が多い商品では、在庫として資金を使う期間が
長くなる可能性があります。

そのため、仕入れ前に次の内容を確認します。

最小発注数量

仕入れ資金

保管場所

商品の販売状況

値下げする場合の条件

返品などの追加負担

次の仕入れに使える資金

販売価格や参考為替レートだけを見て、仕入れ数量を決めないことが
重要です。

まとめ|為替変動に備えた採算確認を行う

越境ECの商品選びでは、参考為替レートを一つ設定するだけでなく、
円高になった場合にどのくらい金額が残るか確認することが重要です。

今回の仮定例では、損益分岐レートは約129.25円、1,000円の残額を
確保するために必要なレートは約142.86円となりました。

ただし、実際の仕入れ判断では、販売関連費、配送費、決済条件、
在庫負担なども確認する必要があります。

為替レートを予測することではなく、採算が崩れる条件を把握することが
大切です。

まずは現在扱っている商品を一つ選び、販売通貨、費用の通貨、
使用したレート、未確認事項を整理してみてください。

※本記事の金額・為替レート・控除率はすべて仮定例であり、
実際の販売実績、利益、将来の為替を示すものではありません。
正式な会計・税務処理は、実際の取引条件に応じて専門家へ
確認してください。

※掲載画像はAI生成のイメージです。
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