越境ECの売上と入金額が違うとき|為替・手数料・精算を確認する7つのポイント

越境ECの売上と入金額が違うとき|為替・手数料・精算を確認する7つのポイント

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ビジネス・マーケティング
海外ECで商品を販売していると、販売したときに計算した日本円の金額と、実際に銀行へ入金された金額が異なることがあります。

こうした場合、為替レートが変わったためだと考えがちですが、原因は
それだけとは限りません。

販売先の精算、各種控除、返金、送金費用などが関係している場合も
あります。

大切なのは、受注・精算・着金を分けて確認することです。

今回は、越境ECの売上と入金額が合わない場合に、確認したい7つの
ポイントを紹介します。

1. 販売時の通貨と金額を確認する

最初に、商品が販売されたときの情報を確認します。

例えば、次のような項目です。

注文番号

注文日

販売通貨

販売価格

数量

注文の状態

海外ECでは、日本円以外の通貨で商品を販売する場合があります。

例えば100米ドルの商品が注文された場合、販売時点の元金額は
100米ドルです。

ただし、受注金額が確認できたことと、銀行へその金額が入金されたことは
別です。

注文後の返金や調整なども確認する必要があります。

2. 使用した為替レートを記録する

外貨を日本円へ換算するときは、どの時点のレートを使ったか確認します。

例えば、100米ドルを次の3つの参考レートで円換算したとします。

【仮定の計算例】

受注時の参考レート:1米ドル150円

100米ドル × 150円 = 15,000円

精算時の参考レート:1米ドル148円

100米ドル × 148円 = 14,800円

着金時の参考レート:1米ドル149円

100米ドル × 149円 = 14,900円

同じ100米ドルでも、使用するレートが異なれば円換算額が変わります。

ただし、この差額をそのまま会計上の為替差損益として扱えるとは
限りません。

実際の換算条件や取引を認識する時点、適用する会計・税務上のルールは
別に確認する必要があります。

※これらのレートと金額は説明用の仮定例です。実際に適用されたレートや
販売実績を示すものではありません。

3. 販売先の精算明細を確認する

海外ECでは、注文金額と精算金額が異なる場合があります。

例えば、販売関連費、返金、調整などが関係するためです。

そのため、次の情報を確認します。

精算ID

精算対象の期間

対象となる注文

売上に関する金額

販売関連費

返金・調整

精算通貨

精算金額

複数の注文がまとめて精算されている場合、一つの注文金額と一回の
精算金額は一致しません。

対象期間と注文の対応を確認しましょう。

4. 送金・通貨換算に伴う費用を確認する

精算された金額と銀行への着金額が異なる場合は、送金や通貨換算の条件も
確認します。

例えば、次のような項目です。

通貨換算の有無

実際に適用された換算レート

送金に伴う費用

受取側の費用

着金通貨

着金日

実際の入金額

利用する決済サービスや銀行によって条件が異なるため、実際の明細を
確認することが重要です。

未確認の費用を推測で0円として処理しないようにしましょう。

5. 受注・精算・着金の番号を対応づける

入金差額を確認するときは、金額だけを比較せず、どの取引に対応するか
整理します。

例えば、次のような流れです。

注文番号

どの商品が、どの通貨で、いくら注文されたか確認します。

精算ID

その注文がどの精算に含まれたか確認します。

銀行入金記録

どの精算に対応する資金が、いつ、どの通貨で入金されたか確認します。

これらを関連づければ、金額が一致しない場合も、どの段階から差が
生じているか確認しやすくなります。

なお、複数の注文をまとめて精算する場合は、精算全体の対象取引を
調べる必要があります。

6. 仕入れ前の試算と実際の入金を分ける

商品を仕入れる前には、想定する為替レートを使って採算を試算する
ことがあります。

例えば、1米ドル150円で販売金額を計算した場合と、140円で計算した
場合では、日本円の参考換算額が変わります。

ただし、仕入れ判断に使った参考レートが、そのまま実際の決済や
会計処理に適用されるとは限りません。

また、採算の判断には次の費用も関係します。

仕入れ代金

販売関連費

国内外の送料

梱包資材費

通貨換算に伴う費用

返品などの追加負担

参考レートだけで最終的な利益を判断しないことが重要です。

7. 差額の原因が分からない場合は記録を残す

調査しても差額の原因が分からない場合があります。

そのようなときは、無理に原因を確定せず、未確認事項として管理します。

例えば、次の情報を残します。

対象注文

精算ID

対象期間

着金日

外貨建ての金額

実際の着金額

使用したレートの取得元

確認できた控除

未確認の差額

次に調べる資料

確認担当者

一件の取引を選び、注文から入金までの流れを確認することが重要です。

まとめ|入金差額を為替だけで説明しない

越境ECの売上と入金額が異なる場合は、為替レート、販売関連費、
精算対象、送金費用などを区別して確認しましょう。

特に、受注・精算・着金はそれぞれ別の段階であり、同じ金額になるとは
限りません。

最初は一件の注文を選び、元の通貨での金額、精算明細、実際の銀行入金を
確認してみてください。

金額を無理に一致させるのではなく、差額の理由を資料に基づいて
説明できる状態にすることが大切です。

※本記事は一般的な越境ECの記録整理についての解説です。
記載した数値は仮定例であり、実際の販売実績や収益を示すものでは
ありません。税務・会計上の為替換算や差損益の扱いは、
実際の取引条件に応じて専門家へ確認してください。

※掲載画像はAI生成のイメージです。
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