アセンダントとは何か|生まれた時刻が要る理由

アセンダントとは何か|生まれた時刻が要る理由

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鑑定をお引き受けするとき、はじめにおうかがいすることがあります。生まれた日と、生まれた場所と、そして生まれた時刻です。日付だけではいけないのですか、と尋ねられることも少なくありません。今日はその理由をお話ししてみます。アセンダントと呼ばれるものについてです。
■ 地平線から昇ってくる星座
あなたが生まれたその瞬間、東の地平線には、ひとつの星座が昇ってきていました。それがアセンダントです。太陽星座が生まれた日で決まるのに対して、こちらは生まれた時刻で決まります。
地球は一日かけて一回転していますから、東の空に昇ってくる星座も一日で十二をひとまわりします。おおよそ二時間ごとに次の星座へ移る計算です。同じ日に生まれた方でも、朝と夕方とではアセンダントが違う。日付だけでは決まらないのは、そのためです。
■ 三つ目の星座として
以前、太陽星座と月星座の違いについてお話ししました。太陽は向かっていく方向、月は帰っていく場所。そこにもうひとつ加えるなら、アセンダントは出入口にあたります。
あなたが外の世界と触れるとき、いちばん先にはたらく部分です。初めて会った人が抱く印象、とっさのときの身のこなし、新しい場所へ入っていくときの構え方。自分では気づきにくく、それでいて周りからはよく見えている。そういう性質が表れる傾向があります。
■ 周りの見え方と、自分の実感がずれるとき
たとえば、太陽が魚座で、アセンダントが山羊座という方。人からは、落ち着いていて隙のない人だと見られがちです。ところがご本人は、そうは思っていません。内側はいつも揺れていて、人の言葉に流されやすいと感じている。まわりが言う私と、私が知っている私が別人のようだ、とおっしゃいます。
これは、どちらかが間違っているという話ではありません。山羊座という入口を通って外に出ているので、外から見える形はそうなる。けれど内側で向かおうとしている方向は魚座のものです。入口と、その先の道筋が違っている。そう読んでいきます。
■ 時刻がわからないとき
母子手帳や出生届の控えに記されていることがあります。ご家族の記憶に、昼過ぎだった、夜明け前だったといった手がかりが残っていることも。おおよその時間帯がわかるだけでも、候補はずいぶん絞れます。
まったくわからない場合でも、読めないわけではありません。その日の空から、太陽と月、ほかの星のならびを見ることはできます。アセンダントは、いくつかの可能性を並べ、どれがしっくりくるかをご一緒に確かめていく形をとっています。
■ おわりに
アセンダントは、あなたがこの世界に出てきた瞬間、東の空に昇っていた景色です。生まれた時刻をうかがうのは、その景色をもう一度見にいくためだと思っていただければ。
星の配置が示すのは傾向であって、行き先を決めてしまうものではありません。ただ、外から見えている自分と、内側にいる自分。そのふたつが違っていてもかまわないのだと知ることは、ときに肩の力を抜かせてくれるように思います。
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