このブログでは、太陽や月、水星や金星といった星の名前がよく出てきます。今日は、その一つひとつが何を受け持っているのかを、まとめて見ていきます。出生図を読むときの、いちばん基本になる地図の部分です。
■ 星は、その方のなかにいる担当者
出生図には、ふつう十の星を置きます。太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星。月は正しくは衛星で、太陽は恒星ですが、占星術では区別せずにまとめて星と呼んでいます。
この十は、その方のなかにいる十人の担当者のようなものだと考えると、わかりやすくなります。どの担当者も、その方の一部です。ただ、受け持っている場面がそれぞれ違います。
■ 自分のかたちを作る、五つの星
動きの速い五つ、太陽、月、水星、金星、火星は、個人の星と呼ばれます。日々の自分を直接つくっている星たちです。
太陽は、その方が向かっていく方向を受け持ちます。こうありたい、という意志のほうです。
月は、ふだんの自分です。ひとりでいるときの気分や、安心できる場所の作り方が出ます。
水星は、考え方と伝え方。ものごとをどう理解して、どんな言葉で人に渡すかが表れます。
金星は、好きなものと、人との距離の取り方。心地よさの基準がここに出ます。
火星は、動き出す力です。何に本気になるか、どんなふうに押していくかが表れます。
■ 社会との接点を受け持つ、二つの星
木星と土星は、社会の星と呼ばれます。ひとつの星座を一年から二年半かけて歩くので、同じ年ごろの方とある程度は共通します。
木星は、広げるほうを受け持ちます。どういう場面で機会に恵まれやすいか、何を面白がるか。
土星は、形を与え、境目を引く役です。どこで辛抱を覚えるか、何を積み上げて自分の柱にするか。窮屈な星として語られがちですが、あとに残るものを作るのはこちらです。
■ 世代で共有する、三つの星
天王星、海王星、冥王星は、ひとつの星座に七年から二十年ほどとどまります。ですから、近い時期に生まれた方は、だいたい同じ星座に持っています。
この三つは、その方ひとりの個性というより、その世代が共有している空気を表します。個人の図で意味を持ってくるのは、この三つが太陽や月といった個人の星と角度を結んでいるときです。そこではじめて、世代の空気が、その方の人生に具体的な形で入ってきます。
■ 読む順番のこと
十もあると迷いますが、はじめに見るのは太陽と月、そして生まれた瞬間に東の地平線にあった星座の、三つです。この三つで、その方の輪郭のおおよそが決まります。
そのうえで、気になっているテーマに関わる星を足していきます。仕事のことなら火星と土星、人との関わりなら金星と月、というふうにです。
■ おわりに
雑誌などでよく見る「あなたの星座」は、このうち太陽ひとつぶんです。十のうちの一つだけを見て、当たらないと感じるのは、ある意味では自然なことだと思います。
残りの九つがどこにいるのかを知ると、ご自身の輪郭はずいぶん細かく見えてきます。ご希望があれば、出品ページからお読みします。