④感覚を拾う

④感覚を拾う

記事
コラム


「自分と対話する」と言っても、
最初は何を聞けばいいのか、よくわかりませんでした。

「どうしたい?」

そう聞かれても、

「……わからない🤣」

だったんです。

でも、少しずつ今の自分を見るようになって、
あることに気づきました。

私は、自分の感覚がなかったわけじゃなかった。

ちゃんとあった。

ただ、拾っていなかったんだと思います。

なぜ拾えなかったんだろう。

考えてみると、私は長い間、
外の世界に自分を最適化しすぎていたんだと思います。

こうしたほうがいい。
これくらいできたほうがいい。
続けたほうがいい。
みんなやっている。

そういうものに合わせていくうちに、

「ちょっと嫌だな」
「疲れたな」
「本当はやりたくないな」

という感覚が出てきても、

「まあ、これくらい普通」
「頑張ればできる」
「慣れれば大丈夫」

と、いつの間にか流していました。

我慢することに、慣れてしまっていたんです。

だから、自分の感覚を無視していたというより、

感じたものを、なかったことにするのが上手くなっていた。

そんな感じに近いのかもしれません。

そして、私が身体の感覚を意識するようになったのには、
仕事での経験もありました。

PC作業が続いたり、強いストレスがかかっていると、
身体に力が入り、肩や首などが緊張していることがあります。

仕事でたくさんの方の身体に触れてきて感じていたのは、

「自分の身体に力が入っていることに、本人が気づいていないことって、意外と多いんだな」

ということでした。

力が入っていることが、もう当たり前になっている。

だから、
「力を抜いてください」と言われても、

そもそも自分が力んでいることに気づいていない。

私自身も、同じだったんだと思います。

だから、まずは

「今、自分の身体はどうなっているんだろう?」

と感じてみる。

肩に力が入っている。

身体が強張っている。

呼吸が浅くなっている。

逆に、ふっと緩んでいる。

そんな身体の状態に気づいて、
少し力を抜いてみる。

それだけでも、身体の感じ方は変わっていきました。

そして、身体の感覚を見ていくと、
少しずつ別のものも見えてきました。

「なんとなく、こっちがいい」

「これは好き」

「これは、ちょっと嫌」

「今日はやりたくない」

「なんかわからないけど惹かれる」

そういうもの。

以前なら、

「なんで?」

と理由を探していたと思います。

でも今は、理由がなくてもいいのかもしれないと思うようになりました。

「好きだから好き」

「嫌だから嫌」

「なんとなくこっち」

それだけでも、ちゃんと自分の感覚なんですよね。

そして、感覚って
「好き・嫌い」だけじゃないんですよね。

身体が緊張する。

強張る。

ふっと緩む。

なんだかドキドキする。

落ち着かない。

逆に、すごく安心する。

そういう身体の反応も、自分の中で起きていること。

もちろん、ドキドキしたから絶対にやめるとか、
緊張しないから絶対に大丈夫、という単純な話ではない。

例えば、

「怖いけど、やってみたい」

ということだってある。

怖さもある。

でも、やってみたい気持ちもある。

どちらか一方を消すのではなく、

「今の自分には、両方あるんだな」

と見てみる。

そんなふうに、少しずつ自分の感覚を拾うようになりました。

以前は、

「怖い=やめたほうがいい」

「できる=やる」

「正しい=進む」

みたいに、すぐ結論を出していた気がします。

でも今は、その途中にあるものも見てみる。

緊張してる。
強張ってる。
ドキドキしてる。
ザワザワする。
気持ちいい。
なんか嫌。
惹かれる。
やってみたい。

そういう小さな反応を、
すぐに「これは何の意味?」と分析するのではなく、

「あ、今こう感じてるんだ」

と拾ってみる。

そう考えると、

「自分と対話する」って、
頭の中で自分に質問して、答えを考えることだけではないのかもしれません。

自分の中で起きていることに気づく。

小さな「好き」も、
小さな「嫌」も、
違和感も、
心地よさも、
身体の反応も。

今まで拾ってこなかったものを、
少しずつ拾っていく。

今まで私は、
外の世界に合わせることが上手くなりすぎて、

「できる」
「正しい」
「続けられる」

を優先してきたのかもしれません。

でも、
できることと、合っていることは違う。

そして、
我慢できることと、心地いいことも違う。

だから今は、
大きな答えを探すよりも、

「私は今、何を感じているんだろう?」

そこを見てみる。

もしかしたら、
「自分を見つける」というより、
最初からあった自分の感覚を、もう一度拾い始めること。

それが「自分と対話する」ということなのかもしれません。🌿✨
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