「どうせ変わらない」と言っていた店長が変わった日。私が現場で得た最大の学び

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ビジネス・マーケティング
黒沢嘉宣です。ご覧いただきありがとうございます!

店舗コンサルタントとして独立し、これまでに100店舗以上の飲食や
小売店の業績改善や販促支援に携わってきました。
数字やデータを分析して綺麗な戦略を提案するのが今の私の仕事ですが、
現場に入り込んでスタッフと共に汗を流すスタイルは、
大手外食チェーンの店長やエリアマネージャー時代からずっと変わりません。

コンサルタントとして初めてある赤字店舗の立て直しを
任されたときのことです。当時のその店は慢性的な人手不足と
売上低迷に陥り、店長をはじめとするスタッフ全員が疲れ果てていました。
私が改善の提案を持参して話を持ちかけても、
店長は冷めた目で「うちの店はもう何をやっても変わりませんよ」と、
諦めムードを隠そうともしませんでした。

「どうせ変わらない」という言葉。それは諦めではなく、
これまでの努力が報われなかった現場の悲痛な叫びでした。

頭ごなしにマニュアルや効率化を押し付けても、この頑なな空気は
絶対にほぐれない。そう直感した私は、戦略の話をいったん脇に置き、
毎日のように厨房に入り、一番きつい洗い場や仕込みの作業を
一緒にこなしながら、スタッフ一人ひとりの愚痴や悩みに
とことん耳を傾けました。

「もっとこうしたほうが働きやすいんじゃないか」
「この業務、無駄だから変えちゃおうよ」
現場の小さな困りごとを一つずつ拾い上げ、
一緒に汗を流しながら改善を重ねていきました。

そんな泥臭いやり取りを続けること数週間。
ある日、いつものように店に行くと、あの時「どうせ変わらない」と
言っていた店長が、見違えるような明るい表情で私にこう言いました。
「黒沢さん、昨日スタッフから新しい販促のアイデアが出たんです。
これ、やってみてもいいですか?」

その瞬間に私は確信しました。現場の心に火がつき、
自ら動き出した瞬間から、どんなに厳しい店舗でも必ず変わり始めるのだと。

綺麗な計画書よりも、現場に寄り添う体温のある対話こそが
最強の改善ツールである。あの日の店長の笑顔と、
劇的に変わり始めた店舗の空気感は、今でも私のコンサルタントとしての
原点であり、最大の学びです。

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