「確定申告はまだ先だから、記帳はもう少し後でいいかな」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、年末や確定申告の時期になってから1年分の記帳をまとめて整理するのは、想像以上に大変です。
特に、記帳の遅れや領収書の整理などを後回しにしていると、確定申告直前になって慌てることになってしまいます。
そこで今回は、年末に向けて今のうちに確認しておきたい「記帳の総点検」についてまとめました。
なぜ「今から」確認したほうがいいのか
年末が近づいてから慌てて1年分の記帳をまとめようとすると、次のような問題が起こりがちです。
何か月も前の支出について、何に使ったのか思い出せない
領収書やレシートが整理されておらず、確認に時間がかかる
年末年始の忙しい時期と記帳が重なり、時間を確保しにくい
確定申告直前になって記帳の遅れに気づく
今の段階で一度立ち止まり、「現在どこまで記帳ができているのか」を確認しておくだけでも、年末に向けた負担を減らしやすくなります。
今からやっておきたい6つのチェック
1.これまでの記帳に抜けや遅れがないか確認する
まずは、直近数か月分の記帳がきちんと終わっているか確認してみましょう。
「忙しくて、この月は後回しにしていた」
という月がないでしょうか。
通帳やクレジットカードの明細と帳簿を見比べながら、未処理の取引がないか確認します。
まずは「どこまで終わっていて、どこから手つかずなのか」を把握することが大切です。
2.未処理の領収書・レシートを整理する
引き出しや封筒などに、領収書やレシートが溜まったままになっていませんか?
この機会に一度まとめて確認してみましょう。
記帳済みのもの
まだ記帳していないもの
内容が分からないもの
などに整理しておくと、その後の作業が進めやすくなります。
今のうちに整理しておけば、年末にまとめて処理する量も減らせます。
3.勘定科目の使い方に一貫性があるか見直す
これまでの記帳を振り返り、同じような支出が毎回同じ勘定科目で処理されているか確認してみましょう。
たとえば、
「前は消耗品費だったのに、今回は雑費になっている」
といったように、途中で科目の使い方が変わっていないでしょうか。
同じような取引について処理方法を整理しておくと、後から帳簿を見返すときにも分かりやすくなります。
ただし、勘定科目は取引内容によって判断が必要な場合もあります。
判断に迷うものについては、無理に変更せず、税理士などの専門家に確認することも大切です。
4.固定資産や在庫の状況を確認しておく
今年、パソコンや設備などの大きな買い物をしていないでしょうか。
そのような支出がある場合は、固定資産としての処理が必要になるものがないか、早めに確認しておきましょう。
また、商品を扱っている事業の場合は、年末の棚卸しに向けて現在の在庫状況を把握しておくことも大切です。
年末になってから慌てないよう、今のうちから
「今年はどんな固定資産を購入したか」
「在庫はどのくらいあるか」
を確認しておきましょう。
5.家事按分の割合を見直す
自宅で仕事をしている方の場合、自宅家賃や通信費、車両費などを事業とプライベートに分けて計上していることがあります。
こうした家事按分についても、一度見直してみましょう。
今年になって、
・働く場所が変わった
・仕事に使う時間が増えた
・車の使用状況が変わった
・事業の内容が変わった
などの変化があれば、これまで設定していた割合と実際の使用状況にズレがないか確認してみることが大切です。
6.年末までに発生しそうな大きな取引を確認する
年末までに予定している大きな買い物や、まとまった入金などがないかも確認しておきましょう。
たとえば、
・設備やパソコンなどの購入
・大きな売上の入金
・年末に予定している仕入れ
などです。
あらかじめ予定を把握しておけば、年末の記帳作業だけでなく、今後の資金管理についても考えやすくなります。
記帳の総点検をすると、今の状態が見えてくる
ここまでチェックしてみると、
「思っていたより記帳が進んでいた」
という方もいれば、
「思った以上に未処理のものが多かった」
という方もいるかもしれません。
どちらの場合でも、今の状態を把握できたこと自体が大きな一歩です。
大切なのは、問題が見つかったときにそのまま放置しないこと。
記帳の抜けや遅れが多い場合は、
「年末までに自分で追いつけるか」
を一度考えてみましょう。
本業が忙しく、時間を確保するのが難しい場合は、記帳代行など外部への依頼を検討する方法もあります。
年末に慌てないために、今から少しずつ
確定申告の時期になってから、
「領収書が見つからない」
「数か月分の記帳が溜まっている」
「この支出は何だったか思い出せない」
となってしまうと、確認だけでもかなりの時間がかかります。
だからこそ、今のうちに一度、記帳の状態を確認しておくことが大切です。
すべてを一度に完璧にする必要はありません。
まずは、
①記帳の遅れ
②領収書・レシート
③勘定科目
④固定資産・在庫
⑤家事按分
⑥年末の大きな取引
の6項目をチェックしてみましょう。
まとめ|年末の記帳は「早めの確認」がポイント
年末の記帳や確定申告で慌てないためには、早めに現在の状況を確認しておくことが大切です。
今回ご紹介した、
・記帳の抜け・遅れ
・領収書・レシートの整理
・勘定科目の一貫性
・固定資産・在庫
・家事按分
・年末に予定している大きな取引
を今のうちにチェックしておきましょう。
「確認してみたら、思った以上に記帳が溜まっていた」
という方も、まだ慌てる必要はありません。
今の段階で状況が分かれば、自分で少しずつ整理するのか、記帳代行などを利用するのか、対応方法を考える時間があります。
年末や確定申告の時期に慌てないためにも、まずは今日、通帳と会計ソフトを開いて、記帳がどこまで進んでいるか確認してみてはいかがでしょうか。